こんにちは。Nexusより根本です。
遅くなりましたが、
今年も共通テストの英語問題について勝手に語りたいと思います。
詳しい解説等は予備校のサイト等をご覧いただければと存じます。
ご了承ください。
全体的な難易度は昨年同様、英検2級レベルの問題ですが、
昨年と比較するとやや易しくなっている印象でした。
あくまでも個人的な意見です。
今回リスニングでイギリス英語が採用されている箇所がありましたが、
そこで苦戦された方もいらっしゃったようです。
しかし、クセのあるイギリス英語ではないので比較的聞き取りやすかったと思います。
2022年共通テストを含む他の受験英語(中学受験&高校受験も含む)でも
近年、図表やグラフを使った問題が好まれているようでして
TEAPの問題(Part2A)に類似した問題が出題される傾向にあります。
全体的には引っかけ問題のようなものは見受けられず、
分かりやすい質問がほとんどであったと思います。
私個人が気になったのは、
(ネガティブな意味ではないです)
「イギリス英語アクセント&スペルの一部採用」という点です。
日本の学校英語はアメリカ英語が基本になっていると聞きますが、
ここにきて、イギリス英語のスペルを使った文章を
(organise, summarise, realise etc)
採用するのは混乱を招くのではないか?という疑問です。
今回の場合、イギリス英語とアメリカ英語では
若干スペルが違う単語があると知っていれば
問題ないレベルでしたが、
今後イギリス英語独特の表現等が使われるのかどうか?
非常に気になるところです。
世界全体で考えてみると
アメリカ英語を話す人は一部に限られていますから、
アメリカ英語にこだわる必要はないという点は理解できるのですが、
だからと言って、
第1問はイギリス英語で、第4問はアメリカ英語のように
出題されたら混乱する可能性があると思いませんか?
学校でずっとアメリカ英語を学習してきた場合、
共通テストで、突然イギリス英語のスペルや
イギリス英語独特な表現が使われているのは、
受験生に対してフェアと言えるのか?疑問です。
興味深いことに文部科学省のサイトを拝見すると
NHKの英語講座とイギリス英語に関連したサイトが数多く、
補助教材として推奨されているのです。
うーむ。 これは意図的なのかしら??
( Possibly, it may be some kind of propaganda?)
こちらの疑問については今回割愛させていただきますが、
混乱の原因になりうる一例を挙げたいと思います。
リーディング第2問(上部写真)は
イギリスのある大学の図書館施設/利用案内を使った問題です。
文章及び設問そのものは簡単ですが、
文中に「ground floor」の単語が使われています。
ではココで質問です。
Q. 皆さんは「ground floor」が何階かご存知ですか?
A. イギリス英語で「ground floor」は1階のことで「the first floor」は2階のことです。
アメリカ英語では1階は「the first floor」と言い「ground floor」とは一般には使いません。
つまりアメリカ英語とイギリス英語では意味が違います。
この違いが意外と重要だと思うのは私だけですか?
「ground floor」 と 「first floor」の 両方が出てきたので、おそらくイギリス英語が基準なのだろうと推測しました。
しかし「待てよ?もしや引っかけ問題なのではないか? 」
と一瞬迷ったのです。
今回の設問では、上記の違いがわからなくても問題にはなりませんでした。
下記の設問をご覧ください。
問2 You are at the main entrance of the library and want to go to the orientation. You need to ( 7 ) .
① go down one floor.
② go up one floor.
③ go up two floors.
④ stay on the same floor.
「the main entrance」 は「the first floor」にあり図書館の「 the orientation」 は「the third floor」 で行われると記載されていますので、答えは③ go up two floors. になります。
しかし、仮に
「the main entrance」が「ground floor」だった場合はどうでしょう?
選択肢に「go up to three floors」がないから、答えは③ と推測できますが、
逆に選択肢の中に「go up to three floors」と「 go up to two floors」があったらどうでしょう?
アメリカ英語とイギリス英語では解答が変わりますよね。
このような混乱がないように英語の問題を今後作成していただきたいと思います。
ちなみに7~8年前に「ground floor」の意味の違いについて書いてます。
ご興味のある方はリンクを下部に貼っておきますのでご覧ください。
【結論と今後の対策】
昨年に引き続き今回の共通テストも英会話ができる人にとっては難しくない問題ばかりでした。
どれだけ多くの単語&フレーズを知っているかがキーになると感じました。
また長文に慣れておくこと。普段から英文を読む習慣をつけるとよいかと思います。
できる限り多くの英文に触れること。非常に大切です。
多くの英文を読むことで単語力があがります。これは日本語でも同じですよね。
なお、グラフや表を読み解くのが苦手な人はそれらに慣れておくこともお薦めです。
TEAPのリーディング問題で数多く使われておりますので、
そちらを利用されると良いかと存じます。
ご参考くださいませ。
では、では。
昨年書いた記事です。
出典: