「人事制度にお金をかける?
もったいない。売上が先だ!」
いつもそう言っている地方のある会社社長
社員20名ほどの会社です。
今でも「売上が第一」と社員にハッパをかけています。
社員の顔が一瞬、曇ったように見えました。
私の見間違えなら良いのですが・・・
でも、あるときから
「売上第一」を掲げているにも関わらず
一気に売上が減少
歯止めがかからないほど落ち込み始めました。
それからまもなく
あれほど強気だった社長が
元気なく、私のところへ相談にきたのです。
「売上も落ちた!社員も辞めると言い出した!」
どうしたらよいかとのことです。
社員が愛想をつかし、職場を去り始めたのです。
私は、一瞬、顔が曇った社員を思い出したのです。
やっぱり現実になったかと・・・
「売上第一」では、ひとはついて来ない
いつの間にか疲弊して、売上どころではない
目先の利益だけを追い求めた結果
ひとが育たない
ひとが定着しない
まして、ひとの応募すらない
そうなることを社長は気づかなかったのですね。
ひとを育てることが
結果的には売上につながることを・・・
私は、結局
この会社の再生を請け負うことにしました。
本当は
「こんな会社の再生を請負って大丈夫なのか?」
と相当悩んだのです。
あまり関わりたくないというのが本心でしたが・・・
何はともあれ
社長とともに「人事制度」つくりが始まっていったわけです。
ちなみに
この会社の特徴は
✔ 経営理念、ビジョン、もちろん事業計画なし
✔「人を育てる」しくみも風土もなし
✔ 賃金も賞与も「社長の一声」で決まるルールなし
✔ 指示命令がトップダウンのみ
という状況でした。
このような状況の中で社員はよく働いていたなあと
不思議でなりません。
私ならとっくに見切りをつけて辞めていましたね。
それはいいとして
次のことをひとつひとつ地道に取り組んで行きました。
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20年後を見据えた経営理念/ビジョンつくり
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5年後まで考えた経営戦略(事業計画)つくり
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社員が納得する評価のしくみつくり
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頑張りが見通せる賃金や賞与のしくみつくり
-
部下上司の成長対話の推進(人材育成役割)
社長を含めた幹部社員とつくり上げ
共有をしたのち
「経営計画発表会」という形で社員全員に発表しました。
社員が大きく育つ会社へ
大きく舵を切ったことをアピールしたのです。
これは後から聞いた話ですが
社員は「これで会社は変わるんだ!」と身震いしたそうですよ。
それから2年後
順調に売上・利益を伸ばしています。
「売上第一」とハッパをかけなくても
社員が自ら動いて、売上に貢献しているのですね。
私は
この時ほど、自分がやってきた「ひと創りのしくみ」は
本当に間違っていなかったと心からそう思えたのです。
今は
社員が定着し、育っています。
新しい社員も入ってくるようになりました。
それほど「人事制度」が及ぼす効果は絶大です。
ひと創りで悩んでいるのであれば
人事制度を導入あるいは見直す時期かもしれませんね。
それでは、本日はここまで
次回をお楽しみに・・・♫♫♫
ひと創りコンサルタント~社労士 大崎 節男でした。

