さて、あなたならどうする?
 既に内定承諾済みの人と未内定の人とでは行動が変わると思いますが、先になぜこのようなことが起こるのかについて説明します。実はこのサイレント、企業にとって非常に都合が良いのです。

 ひとつめは、不合格者に不採用通知を連絡しないということで時間の削減(企業により異なりますが、応募書類と不採用通知を返送する場合には個人情報ですから間違わないよう慎重に行う必要があり時間を要します)が図れます。

 次にふたつめですが、実はこれが今回のテーマの理由です。試験や面接の結果を出さずサイレント扱い(簡単に言うと予備の母集団としてキープ)しておきながら企業はその一方で別の就活生の選考は随時進めているのです。その為、順調に推移(合格者や内定承諾者の数が増えた場合)していればこのままサイレントは継続しますが、予想に反した時(不合格者が多い場合や辞退者が多い場合)にはサイレントの中から合否を悩んだ就活生に表題のようなメールや電話をするのです。もっと簡単に言うと補欠だった人が繰り上げ合格という感じ。受験の場合には補欠の発表はありますが就活にはありませんから。
 但し、採用担当者はこれらのことを言えませんので「こちらの手違いで連絡が遅れました」とか「応募者が多く選考に時間を要した」などと連絡しますが悪く思わないでください。本音と建前と言えばご理解頂けるでしょうか?この程度のことは就活生達も面接でやっている筈ですよね。(;^_^A
 ところで、この連絡があった場合にどのように対処するかですが、既に希望の企業から合格を貰い内定承諾をしているのなら丁重にお断りすれば良いし、未内定者や内定はあるもののその企業に未練があれば甘んじて受ければ良いのです。
 因みに、サイレントだった企業からいきなり連絡が来るケースは内定式後にも発生しますよ。その理由はこれを読んだ皆さんならもう想像できますよね?(笑)