[映画レビュー#70] アイリッシュマン | ニールのシアター

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ここ最近の毎週日曜、「騎士竜戦隊リュウソウジャー」が熱すぎて最新話では思わずボロ泣きしてしまった、ニールです。



見始めのころは、こんなのんびりな戦隊、最後では面白くなるんだろうか、っていうか恐竜の戦隊とか何度目だよ、なんて思っていたのに何気ないエピソードにはちゃんと意味がありました。過去の重要でなさそうなエピソードを重ねるごとに仲間同士の絆は深まり、そこをこれまでちゃんと描いていたからこそ説得力のある、正義論、人間論、仲間論。ちょうどそれらを、最大のピンチを前にしてピンクが涙を溜めて巨大なラスボスに叫ぶ、そして仲間たちもそれに感化されて折れそうな腕を支え再起する、そんなエピソードが最新話でした。


例のエピソードの予告

いや〜、


泣くわこんなん。


いい感じな着地が出来そうな戦隊だと思います。やはりニチアサは一年間という長い時間で描かれるので登り下りで時に面白さつまらなさの起伏が激しいこともしばしば。でも思いがけない急展開だったり役者のスキルアップがあったり、視聴者と共にちゃんと画面の向こうで戦う人々の時間も進み、成長しているのが目のあたりにできる、これは長丁場の作品のメリットだな、と改めて思ったりしました。夢もあるし。だからこそ特撮を見るのはやめられないw 「仮面ライダー剣」も近いことを思いましたし、それは映画でも同じく。よって長尺の映画は結構好物。長く同じく人物を追い続けている作品にはたいてい最後まで惹きつけられる節があります。


よって「騎士竜戦隊リュウソウジャー」もちゃんと見続けて良かった!と思える今日この頃です。来週で最終回かぁ、終わって欲しくねえよ


では今日はそんな長いリュウソウジャーの戦いの軌跡を語っていきたい

















のはやまやまなのだが


今日は長い映画の方の話をしていきましょう。


リュウソウジャーの話がこのあと関わってくると思うでしょう?



出ないのよこれが。




第二次世界大戦後のアメリカ裏社会、トラック運転手として働いていたフランク・シーラン(ロバート・デ・ニーロ)は、伝説のマフィア、ラッセル・バッファリーノ(ジョー・ペシ)と出会う。そこからフランクの人生は大きく変わる。ラッセルに気に入られたフランクは殺し屋として多くの殺人事件に関与する。そして新たなビジネス、計画を企てるべくラッセルがフランクに紹介したのは全米トラック運転組合委員長のジミー・ホッファ(アル・パチーノ)だった。全編通してフランクの目線で語られる実在したアウトローたちの生き様とは。




原題: The Irishman

PG12

劇場公開: 2019年11月15日

配信開始: 2019年11月27日

上映時間: 209分

製作国: アメリカ合衆国



監督: マーティン・スコセッシ

製作: マーティン・スコセッシ、ロバート・デ・ニーロ、ジェーン・ローゼンタール他

製作総指揮: リック・ヨーン、リチャード・バラッタ、他

原作: チャールズ・ブラント

脚本: スティーブン・ザイリアン

撮影: ロドリゴ・プリテオ

衣装: サンディ・パウエル、クリストファー・ピーターソン

美術: ボブ・ショウ

音楽: ロビー・ロバートソン

視覚効果監修: パブロ・ヘルマン


出演: ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ、レイ・ロマノ、ボビー・カナベイル、アンナ・パキン、スティーブン・グレアム、他




1970年代に大統領の次に権力を持った全米トラック運転組合委員長のジミー・ホッファと繋がりを持ち、そして彼の失踪に関わったと言われている実在のマフィア、殺し屋たちを題材にした作品です。


知事になろうという男がヤクザと仲良かったみたいなエピソードですよ、

あかん、ちびっちゃう=)



Netflixに加入したのは昨年の1月。ぶっ通しで「デアデビル 」から始まるネトフリオリジナルのマーベルドラマを一気見し、ネトフリ最高なんて思っていた矢先のマーベルドラマはネトフリではもうやらないという報道。以降、特にネトフリに魅力は感じねえよ、と鼻ほじくっていたのですが、


ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ出演のマーティン・スコセッシ監督最新作がNETFLIXで制作されることがわかり、ミーハーの僕は


なんだよ最高かよ!




はい。


スコセッシ作品は全ては見ていないです。「ウルフ・オブ・ウォールストリート」「シャッター・アイランド」くらいですね。しかもマフィアものは言うてそんなに見たことはないのですが、デ・ニーロとアル・パチーノですよ。僕が好きな「ヒート」みたいなものがもしかしたらこの布陣なら見れるんじゃね??


よってかなり楽しみにしていました。


結果思っていたものとは違いましたが、本編209分、ほぼ3時間半の長尺に関わらず僕は全く目を離さず見てしまいました。


映画っぽいかというと、どちらかと言えば海外ドラマを一気見しているような感覚に近かったです。


今作はフランクの視点から彼自身の半生を中心に描くものになっています。映画的な起承転結があるか、というと微妙です。退屈する可能性も大いにあると思います。老人ホームのある種、我々とは時間が止まってしまったような環境で暮らすおじいちゃんの自分語りを、じっくり映像に描いたにすぎないですから。映画の進み方もその昔語っぽいというべきでしょうか、結構のっしりしているw。これが普通の爺ちゃんの昔話とかになると、ね、老g...




ただ、やはりそこは映画の利点、深みあるキャスト陣によって昔話の登場人物が確かに存在してた生きた人間として再現されています。(ただ30代40代の時の話の時もメインキャラのほとんどの動きがもろおじいちゃんなところはじわってしまいますが)フランクだけでなく、ラッセルであったり、ジミーホッファであったり。

全てのビジネス、ワルな裏稼業を仕切っているボス、ラッセルを演じるのはジョー・ペシ。彼に関しては僕も勉強不足でした。実質役者業を引退していたのですが、熱烈な説得の末に出演を承諾、復帰という経緯が。これのこととジョー・ペシについて過去作を踏まえていれば、より熱く見れたんでしょうねぇ。「ターミネーター / ニューフェイト」のリンダ・ハミルトンの復活劇みたいに。どちらも全くオーラは健在です。残虐だったり声を荒げるようなことは全然ないのに皆が尊敬し、多少の距離を取っている感が伝わるあたり 




「お前、俺の何が面白いんだ?」




俺「いえいえいえいえ全くもってこれっぽっちもおもしろくないです。いえいえいえつまらないというわけではなく貴方様は非常に色々豊かな方だとわたくしは思っていまして汗汗汗汗汗汗汗汗汗汗汗汗汗汗汗汗汗汗」



うん、マジで「グッド・フェローズ」見ておこう。そんな強面おじいちゃんたちに対し、流れるようなフランクの人生の時間に点を打ち込み、こちらを少しだけ考えさせる役割なのが、アンナ・パキン演じるフランクの娘さんですね。ほとんど本編では喋りませんが、あの目。確実に生きる世界線の違いを示す境界線をびっしり貼るような眼差しがきついとこです。子供時代からフランクとラッセルを嫌っているというか恐れている、という設定は映画用に脚色されたもので、史実では幼少期は普通に仲良くやってたそうです。

という感じで、そこでは皆んなその時の仕事をこなす瞬間を色濃く描くことによって、引退後のフランクの抜け殻感がより強調されてまあ儚い。ラッセルの変わりようも





僕が見る前に不安だったのはおじちゃんだけがわかる専門用語、というかヤクザ用語みたいなのがかなり飛び交う途中で置いてけぼりになるようなことがないか、ってことでした。

もちろんそういう用語とか史実がわかっていれば「お!」となるところもあったのでしょうけど、それほど複雑には感じませんでした。フランクの語りでほぼ各登場人物がどういうやつかのイメージはできるし、さらには「用心しろよ。あいつはな」といった感じで他の人物がフランクに教えるシーンもあったり、(あ、思ったよりも親切だなぁ)という印象を持ちました。


ただ、ちょっと気を緩めると「?」ってなるところはあるので集中力はいるのかもしれません。





で、別に何かテンション上げさせられる映画とかでもないんですがw、僕はなんだかんだで5回見ています。それは長丁場ながら1人の人間を最前線で描くような映画をそれほど見ていなかったから、だと思いました。それとマフィア映画という自分からはかなり遠いような世界の話にそそられた、のも理由の一つ。危険で外道で明るくはない環境ながら描かれるのは同じように考え、思い、ルーティンの仕事をする男。そこに勝手に惚れ惚れしちゃうわけですw




話は変わりますが、スコセッシ監督の「マーベル作品は映画じゃない」発言に対する回答とも取れるようなタイムリーな作品に感じられるところもついつい見てしまう理由です。確かに「マーベル作品」とか限られたジャンル作品がシネコンを独占することが増えてきたのは事実です。アメコミ映画は僕も大好きですが、まあそりゃ



そればっかりだとそりゃ色がないって話じゃないですか!




でもマフィア映画で、しかも1人の人生を長尺に納め切った作品はシネコンにかかりにくい雰囲気になった昨今。よって選ばれたNetflix。今作もネトフリという媒体そのものも、「映画らしさ」ってなんだろうと問い詰めた結果、これもまた新たな解釈の結果なのかな、と思います。特に新たな映画体制に対しては「まあ、これも、ある種の、映画だ!」と思うんですよね。「映画らしさ」とは、っていう問いに対して完璧な答えを出すなんて個人的な意見では愚問だと思うんですよね。最も、僕自身MCUもこれも一種の映画ジャンル、エンターテインメントだ、と受け入れた側の人間なので、だからこそ!この「アイリッシュマン」も時代によって変化した映画文化の一例として数えたくなった、そんなことを思いました。


まあ平たく言うと浮気ものっつう話ですけどm(__)m


結局は好きか、嫌いか、映画ってそれでいいだろう、と思います!!汗(唐突な強引締めさーせん!汗

僕にとって「アイリッシュマン」は別世界をフランク目線で詳細まで覗ける、濃いフィクションに浸れるという、映画の楽しみをまた教えてくれた大作でした。もちろん事件の実録ものと見てもアルと思います。


アル・パチーノだけに!!!!














さあ、氷河期レベルで凍えていただけたでしょうか。


まあジャンル的には「ヒート」の方が好きですが。


最終評価は89です。






最後まで読んで頂きありがとうございます!


いい感じに滑れたでしょうか。


では、次回は「ゆれる人魚」のレビューでお会いしましょう!