(ゾクゾク)いやぁ、鬱になるんだろうなぁ....まあ、うん、大丈夫。覚悟はできている。
よし、行こう。
.......
(鑑賞後)
あれ?むしろ最後スカッとしたんだけど?
どうも、ニールです。というわけで今日も引き続きラース・フォン・トリアー特集でございます! 今回は2003年カンヌ国際映画祭で無冠だったものもかなりの反響があった話題作。
大恐慌時代のロッキー山脈の廃れた鉱山の町、ドッグヴィル。人口も少なく、閉鎖されたような環境で人々はのんびり暮らしていた。そこに現れた美しき逃亡者、グレース。ドッグヴィルの住人のトムの提案で、匿う見返りとしてドッグヴィルで働くことを条件に町の人々は彼女を受け入れる。グレースのひたむきな仕事ぶり、町民と対話しようとする姿勢から徐々に信頼を勝ち得ていくが...。
大恐慌時代のロッキー山脈の廃れた鉱山の町、ドッグヴィル。人口も少なく、閉鎖されたような環境で人々はのんびり暮らしていた。そこに現れた美しき逃亡者、グレース。ドッグヴィルの住人のトムの提案で、匿う見返りとしてドッグヴィルで働くことを条件に町の人々は彼女を受け入れる。グレースのひたむきな仕事ぶり、町民と対話しようとする姿勢から徐々に信頼を勝ち得ていくが...。
原題: Dogville
R15+
欧州公開: 2003年5月19日(フランス)、2003年6月4日(デンマーク)
日本公開: 2004年2月21日
上映時間: 178分
製作国: デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、他
監督・脚本: ラース・フォン・トリアー
製作: ヴィベク・ウィンドレフ
製作総指揮: ペーター・オールベック・イェンセン
撮影: アンソニー・ドッド・マントル
編集: モリー・マーリーン・ステンスガード
音楽: アントニオ・ヴィヴァルディ
エンディングソング: デヴィッド・ボウイ 「ヤング・アメリカン」
出演: ニコール・キッドマン、ポール・ベタニー、クロエ・セヴェニー、ローレン・バコール、ジェームズ・カーン、ベン・ギャザラ、パトリシア・クラークソン、ステラン・スカルスガルド、ウド・キア、他
結論言うと、悪い作品ではない。でも「オススメ!」って明るく言える映画じゃない!汗
この映画、なんと言っても一番特徴として挙げられるのが、背景、セットが最小限の小道具などで構成されていること。いや驚きましたよ、各々の場所をチョークで区切るなんて。またもや、映画の根底のコンセプトそのものを浮き彫りにするための、簡潔化。可能な限り物を消し去って人間の行動、表情に迫る。目的に適いつつも、かなり挑戦的な作品だと思いました。中盤あたりには、見ている側も受け入れてキャラクターに釘付けになっていきます。
映画のテーマは、人間の「本性」、道徳の無意味さ。貧しく、閉鎖的なドッグヴィルの住民とグレースが出会い、親しくなることによって、これらのテーマがどんどん姿を現していく。
いわゆる「ねぇ、良いじゃ、ないの〜」「ダメよぅ、ダメダメ」
みたいなところから少しずつ少しずつ、人間の黒いところが顔を出していく。また意地悪なことに男性、女性ぞれぞれにしかないダークな面もふんだんに物語に加えて、それらを絡ませていくあたりが本当に悪趣味といいますか...(褒めてますよ汗)
性欲、嫉妬、日常の小さな不満、鬱憤、聞いた感じろくなやつがいないじゃねえか!って思われるかもしれないんですけど、僕はあながち彼らが特別悪い人達だとも思えなかったんです。
誰だって持ってるでしょう、↑のような部分、人間だったら。でも、そこに着目したり、この映画みたいに皆んなが同タイミングでそんな結束したりするのはラース・フォン・トリアーの映画だけですw もうね、今回でわかりましたよ!
ラース・フォン・トリアーって別にそんなにネガティブな人ではなく、人間が理解しつつも向き合うのを避けるような要素をふんだんに映画に「楽しんで」取り入れる方なんだな、まあつまり
かんなぁりひねくれたドSなんだな!
意地悪な人だと思うと同時に、普通の人以上に人間を客観的に見れている監督だな、とも今作まで見て感じました。
今作も相変わらず、技量あるキャスト陣がおぞましく、腹立たしいキャラクター達を見事に演じています。(ニコール・キッドマンお美しい!) けれど、その嫌な環境を作らなくてはならない、キャスト・製作陣の現場。想像したくもないよね泣
現に、ポール・ベタニーや一部のキャスト陣は作品作りを追求する過程でトリアー監督とは度々ぶつかり、「神に誓って、あの狂った監督とは二度と仕事をしない」とまで言わしめたw
まあ、作ってて楽しくはならねえよなぁ...
けれどそういった各人の生みの苦しみもあり、今回もテーマは一貫してぶれることなく、幕引きまで完璧なトリアー映画でした。(興行的には制作費を回収した程しか儲からなかったけどね...。) 今日の文章の序盤で鑑賞後に「スカッとした」と書きましたが、その理由はここでは書かないでおくことにします。映画をご覧になって、人間のダークな面を描き切っていることがわかれば、僕の感想の意味も共感できる方がいるかもしれません。すぐにもう一度見ようとは思わないけれどw
最終評価は、84点!
「二度と見たくない!」という人もいると思いますが、安心してください。
それが普通です!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
なんとか順調に来れていて自分も安心ですわw
次回は、引き続きトリアー監督作「アンチクライスト」をレビュー予定です!






