#018 夏の実体験怪談 「国道沿いにて」 | 后前弐時のブランチ

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少し特異な体験を中心に書いています。
背中がゾクッとするのが苦手な方は片目で
読む様にして下さい(笑)

普段、道を走っていて、何かこのあたり気持ちわるいな・・・って思うことありませんか。


その場所には何かあるのかもしれませんね。


今日はそんな道の話です。



サラリーマン時代に深夜まで仕事をして何人かの同僚を乗せて帰宅していた事があ


りました。その時に帰り道、こんな怪談を話す事がよくありました。



そんなある日、私は友人たちと集まることがあり、


「今、怖い話をよくしてるんだよ。」


と話を切り出しました。



一つ上の先輩がその中にいて、その先輩が、


「俺らが住んでる近所でも色々話はあるで・・・。」


と話し始めました。



その先輩自身は、そんな体験をしたことは無いらしいのですが、その先輩が勤める会


社にとんでもない霊感の持ち主がいると言うのです。



その先輩の会社は少し北にあり、車でその会社に通ってました。その南北に伸びる幹


線道路は国道なのですが、山の中を抜けるので、所々が狭く暗い道でした。


私もその道はよく通ることがあり、会社の同僚を送る道でもありました。



その先輩の会社の人はその道路で、裸で歩く女性や、子どもを背負った老婆の霊など


を見ると言うのです。



私も前述したように、よく通る道なのですが、そんな霊を見たことはありませんでした。


その先輩自身も自分で見たわけではないので、その時は軽く言ってたのです。



あまりに私たちが信じないので、その先輩はその会社の人に電話をかけて、今からそ


の場所へ行くというのです。


私以外の友人が気持ち悪がって行かないと言い出しました。



結局、その日はその場所は聞いたのですが、行かずじまいでした。



それからすぐ、私は会社の帰りに同僚を乗せて、その道を走りながらその道を北上して


いました。そしてその場所らしきところに。


その場所は空き地になっており、数台の自動販売機だけが光っているのです。



その場所で、缶ジュースを買いに下りることにしました。


一緒に乗っていた同僚も、まったく信じない状況でした。そして私もその場所で何かを感じ


る事はありませんでした・・・。



ガセネタかな・・・。



私はそう思いながら、その場を去りその日は帰りにももう一度その道を通ったのですが、


まったく何にもありませんでした・・・。



そのまま、そんな話は忘れてしまっていました。



それから数年経ったある日、私は既にサラリーマンを辞めていました。その日も真夜中


にその道を走っていたのです。


小雨なのか霧なのかわからないような水滴がフロントガラスに張り付き、視界を遮ります。



よく走る道ですので、その日も何気なく走っていました。


しかしその日は何か違っていたのです・・・。雨のせいもあったのだと思いますが、何か気


持ちが落ち着かない感じがしたのです。


そして、その日に限ってふと先輩の話を思い出したのです。


その場所は少しくぼんでいる場所で、霧が出るとその場所に澱み本当に見えなくなるので


す。私は坂を下りながら少しスピードを落としました。既に深夜で、前にも後ろにも車はいま


せん。その場所の向かいには喫茶店があるのですが、そんな時間にやっているはずも無く、


その店も真っ暗なのです。



そして、ゆっくりとその自動販売機の場所を通り過ぎる時に、私にははっきりと見えたのです。



全裸の女性が左手に靴を持って歩いているのです・・・。



え・・・。



私はゾッとしました。



その女性は反対車線の路肩を歩いていたのですがはっきりと見えました。



通り過ぎる時に私はその女性の顔をはっきりと見た気がします。



そのまま通りすぎたのですが、少し行ったところで私は車を止めました。そして恐る恐るル


ームミラーで女性のいた場所を見ました。



しかし、そこには何も映っていませんでした・・・。



私は怖くなり、そこからスピードを上げて家に帰ったのを覚えています。



はっきりと見たその女性の横顔・・・。


しかし不思議な事に、その女性の顔を思い出すことが出来ないのです。


思い込みが見せた幻想なのか・・・。とも思いましたが、それにしては、はっきりと見えたの


です。



翌日、その話をしてくれた先輩に電話をしました。


そして、あの場所で霊を見た話をしました。


するとその先輩が少し小さな声で言いました。



「その霊を見たって会社の奴は、そこで事故ったで・・・。」


事故は偶然なのかもしれません。しかし、その先輩の同僚は言ったそうです。



「裸の女が手を挙げて、車を止めようとしていた。怖くてスピード上げたら事故った。」



私はゆっくりと走っていたので良かったのでしょうか・・・。


それともその霊のタイプではなかったのでしょうか・・・。



そしてその先輩の同僚も言っていたそうです。


「はっきりと顔を見たんだけど、その顔は思い出せない。」と・・・。



あの場所に何があるのでしょうか・・・。


私にはわかりません。


しかし、その日以来、雨の日の深夜にその場所を通るのは避けています。







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