海外駐在という働き方は、基本的に期限付きだ。
数年働き、日本へ帰任する。
それがほとんどの駐在員にとっての前提になっている。
海外で経験を積み、任期が終われば日本に戻る。
どの会社でも決められている、ごく普通の流れだ。
自分も「4~5年」と言われ、オーストラリアへ赴任した。
ただ、海外で生活を続けるうちに、
ふと考えるようになった。
本当に帰国する必要はあるのか。
仕事の環境、
キャリアの可能性、
子育ての環境、
ワークライフバランス。
いろいろな要素を整理していくと、
帰国することよりも、
このまま海外で働き続ける方が合理的に思えた。
もちろん、駐在制度は帰国を前提に設計されている。
何もしなければ、任期が来れば帰ることになる。
そこで出てくるのが、もう一つの選択肢。
現地雇用だ。
駐在と現地雇用は、同じ「海外勤務」でもまったく別の仕組みになる。
契約も、給与も、福利厚生も変わる。
税金や社会保障の扱いも変わる。
つまりこれは、
働き方を変えるというより、
人生の制度を変える決断に近い。
自分の中で結論が出るまでには、
それほど時間はかからなかった。
帰国して日本でキャリアを続けるのか。
それとも海外で働き続けるのか。
仕事、生活、子育て、将来を整理していくと、
答えは意外なほどシンプルだった。
残る方が合理的だった。
もちろん、決めることと実現することは別だ。
実際には本社との交渉や条件調整があり、
形にするまでにはかなり時間がかかった。
このブログでは、
駐在から現地雇用に切り替え、
そのまま海外で働き続けることを選んだ経験をもとに、
- 駐在制度の仕組み
- 現地雇用への切り替え
- 本社との交渉
- 収入や生活の現実
- 海外でキャリアを続けるということ
こうしたテーマを、できるだけ現実ベースで書いていく。
海外に残るという選択は、
勢いや夢だけでは進められない。
制度、キャリア、生活、家族。
それらを整理したうえでの、ひとつの合理的な選択だ。