★これも、もうだいぶ前の話ですが、6/19に県越えの観光移動も完全解禁の予定(?)だし、夏に向けてクルマを使ったレジャーが増えそうな時期なので、あえて注意喚起。
スラド・ニュース「車内でバッテリーから発生したと見られる硫化水素で中毒死する事件が発生」(5/28)
自動車用バッテリーは、エンジンスターターを回すのに合わせた電気特性(瞬間大電流特性に優れ、充電回復力がよい)に合わせて作られていて、電源用に一定電流を流し続けると額面通りの容量が出ず、寿命も短い・・というのは、車内で電気機器をよく使うアマチュア無線家や、オートキャンパーの間では古くから常識となっていました。
電源用のサブバッテリーなどの用途には、外見は自動車用とそっくりですが、それ用に作られた「サイクルサービス用バッテリー」というものがあり(ただし、同サイズ同容量の自動車用に比べて値段は高くなる)、以前は入手が困難だったのですが、今は通販サイトでも購入できるので、本来はそちらを使うべきなのですが、今回の問題は電気特性(バッテリーの持ちや寿命)の話ではありません。
鉛バッテリーは、充電中に水素ガスが発生するので、使用の際は火気厳禁で、密閉空間では使わないこと、というのは、バッテリーの説明書や本体注意ラベルにも書かれているのですが、極度な液減りで硫化水素が出るとは怖いです。わたしも、自動車用バッテリーは安いので、古くからアマチュア無線の移動運用や非常電源用によく使っていましたが、補水し過ぎて充電中に液が噴いた(これも怖いですが・・)ことはあっても、硫化水素はなかったなぁ。
これからの季節、クルマで海や山に出かけて、バッテリー電源でいろいろレジャー楽しむことも多いと思いますが、安全のためにバッテリーは電源用のものを、車外に置きましょう。そして、液量や充電状態などメンテナンスもお忘れなく。