NICTほか、米粒サイズの超小型原子時計システムの開発に成功 | 【ほぼ月刊】朱美のトランス雑記帳2019

【ほぼ月刊】朱美のトランス雑記帳2019

京都在住のMTFトランスジェンダー・あけみが、気まぐれにお送りする戯言集。(コメントは受け付けておりません)

★1/25のスラドの記事より。

スラド・テクノロジー(1/25)
https://srad.jp/story/18/01/24/193253/

原子時計とは、通常のクオーツ時計の基準発振器として使われる水晶の代わりに、セシウムやルビジウムといった原子の振動を利用した「非常に高精度な発振器」で、周波数および時間の国家標準として運用されているほか、GPSやテレビ放送の周波数制御にも使われています。

アマチュア無線家のかたや、周波数カウンターやクオーツ時計を自作されたことのあるかたなら分かると思いますが、周波数の基準合わせ(校正)というのは非常に面倒です。以前なら、手軽に使えたものにアナログテレビの色同期周波数、3.579545MHzがあったのですが(放送局の送り出しは原子時計を使っていた)、テレビがデジタル化された現在は使えなくなりました。

GPS電波や長波の電波時計、FMステレオ放送のパイロット周波数19KHzなどを使う方法もあるのですが、同期をかけるための回路が複雑になったり、テレビのようにどこでも受信できない問題があります。また、古くから使われてきた短波帯の標準電波は日本のJJYが送信を停止したため(JJYは長波帯に移行した)、海外の電波に頼ることになり、実質の精度は10-6乗も出ません。

この超小型原子時計が、周波数カウンターのキットに乗ったり、アイコムやケンウッドのアマチュア無線機に乗る日が待ち遠しいですね。