蛍光表示管の技術から生まれた、ノリタケの超低電力真空管 | 【ほぼ月刊】朱美のトランス雑記帳2019

【ほぼ月刊】朱美のトランス雑記帳2019

京都在住のMTFトランスジェンダー・あけみが、気まぐれにお送りする戯言集。(コメントは受け付けておりません)

★もう1週間ほど前になりますが、AV Watchの記事。

AV Watch(1/14)
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20160114_738979.html

記事に載っていたこの真空管の画像を見て、「わっ、これ蛍光表示管じゃん!」と叫んだ人も少なくないのでは?

大昔の電卓によく使われていた、緑色表示の蛍光表示管、実は構造は3極真空管とほぼ同じで、細いフィラメント(カソードに相当:わずかな電流なので、真空管のように派手には光りません)から電子を放出し、光らせたい部分の電極(グリッドに相当)に電圧をかけると、その部分で電子が加速され、プレートに衝突したときにそこに塗ってある蛍光材が発光するというものです。

蛍光表示管自体は、今でもクルマや家電製品に使われていますが、これを使ってヘッドホンを鳴らそうと考えた、ノリタケとコルグの技術者のアイディアには感心させられます。記事によると、動作電圧は5Vから80Vということですが、インバーターで昇圧するとノイズが噛みそうだし、そのうちプレート側電源を充電池で駆動するものとか、出てきそう。

この製品、かの、長岡鉄男さんが天上で見ていたら(いや、聞いていたら?)どんなコメントを出してくるんでしょうか??