朝からブログを見ていて妻が
この「意外と技術が要ること」
について投稿したいというのだ
妻は小児科医だったが
若い頃は研究一筋で人前に出ることなく
普段からオシャレどころか
化粧すら日常的にしない生活だった
だから時々学会や研究発表に参加する時
朝から悪戦苦闘するというのだ
彼女からすると
化粧は意外どころか高い技術が必要なのだ
オシャレ自体に様々な技術が要るのだ
うまく塗れない
ラインが引けない
ネックレスがつけれない
イヤリングがつけれない
根本的な配色がわからない
昔はオシャレが必要な度に
ウインドウに飾られたマネキンの
全身のコーディネートを購入していたらしい
化粧もトータルメイクしてくれる美容院で
用途（学会、パーティー、会食）に
合わせてメイクを依頼していた
今もオシャレが必要な外出前は
最低二時間前から準備している
もちろん前日から鏡の前で
〝独りファッションショー〟済みだ
私が安易に
「それが素敵だよ」
と口にするとむくれてしまう
妻にとっては
本当にオシャレすることは
〝高い技術を要すること〟
今日の妻との美術館デート
朝からの雨で昨夜の〝懸命な〟
彼女のコーディネートも台無しだ
「ああ…天候も考慮しなきゃ」
彼女にとっては奥深い技術みたいだ
