金曜の週末、妻の友人たちとの食事会
以前から
「旦那さんを紹介して」
と妻が催促されていた
なかなかスケジュールが合わないままようやく開催となった
会場はこちらの方で手配した昨夏のゴチ会場
私たち夫婦と妻の友達4名の参加だ
妻と同世代の友人たちは最初から賑やかだった
親友の一人を除いては私たちの30年のストーリーを知らない
その親友が妻から聞いていたであろうエピソードを話してくれた
それからは彼女たちの質問攻めだった
記者会見がごとく矢継ぎ早にである
親友の話では妻は30歳の誕生日に
「私は結婚をしないと思う」
そう宣言したというのだ
二度目の海外留学(研究)の時に一度目の留学時にプロポーズされた同僚から再び、プロポーズされていたことを昨夜初めて聞かされた
驚いて妻の顔を覗くと
「あなたを想って断ったんじゃないから…」
落ち着き払ってそう応えてくる
それからも私が知らないエピソードが続々と”発表”されたのだ
中でも感慨深かったのは
私との写真を全て処分したという妻が後々判明したことだが唯一、一枚だけ手元に残した写真があったのだ
その写真が私の高校時代の部活(陸上部)の写真で汗をタオルで拭っている姿だった
もちろん社会人になって知り合った私たちには高校時代の接点などない
当時、妻が私のアルバムからこの一枚だけをそっと抜いていたというのだ
その場で披露された写真は私から見ても
”人生で一番爽やかな笑顔の瞬間”だった(笑)
私たちのNEWS好きを知っている友人たちは
「この写真、完全にジャニーズだわ!当時の明星に載ってるような写真ね」
と賑やかに話し出すのだ
「この濡れた前髪にこの爽やかな笑顔…」
当時のマネージャーの隠し撮りを卒業式の後にもらった写真だった
女性が三人集まれば姦しいというが
4人+妻だから本当に賑やかだった
個室でなければ追い出されていた(汗)
それでも
「若いわご主人、写真と変わらない」
「今でもスタイル維持できてる」
「イケおじだから若い娘にモテるでしょ」
お世辞で持ち上げられ気分が良くなり
値のはるシャンパンを開ける始末
妻はこっそり耳元で
「キャバクラじゃないんだから…」と
忠告するがその後もワインをテーブルに並べていた
しっかりご馳走した後
「ゴチのお土産どんなでしたっけ?」
と尋ねて昨夜はお土産付きと散財してしまった
それでも離れている時の妻の話を親しい友達から聞く事が出来て楽しい夜だった
お開きが少し遅くなってしまったので
〝お嬢様方〟には
タクシーチケットも配っていた
再び妻が耳元で囁くのだ
「◯◯美は宇都宮よ。大丈夫?」
2本目のワインと同じくらい…
さすがに変な汗が背中に流れたが
そう頻繁にある機会ではないから
妻にはVサインで回答していた(笑)