コロナ禍で中断していた取引先の企業研修に新潟まで出張した
コロナ流行以前は毎年この時期になると
製造、開発部門の社員を対象とした
〝モノづくり〟特にユニバーサルデザインを中心とした環境や人に優しいモノづくりを題材に研修の講師をさせて頂いていた
久しぶりの研修ではコロナ禍の時期に入社した新入社員も増えていて先方の希望で研修後の懇親会にも参加させて頂いた
開発部には女性スタッフが6名も増員されていた、以前は女性は一人だったが現在は女性が7名、男性が5名の賑やかな開発部門になっていた
現在開発の主流となる商品が女性の目線で発明されたものだけあってライバル企業より2歩も3歩も進んだ状況のようだ
いつもの研修より皆、熱心に質問も繰り出され予定の時間を一時間近くオーバーした
懇親会はその彼女たちが音頭をとって1軒目からカラオケ付きの居酒屋で開かれた
日帰りの予定だったが久しぶりに若い女子たちと飲めるという誘惑に負けて急遽ホテルを取ってもらった(笑)
もちろん妻にも正直に報告すると
「若い女子と飲んで若返って来てね」
と励まされ注意しなければならない
〝セクハラ〟言葉を伝授された
「貴方のオフィスではOKでも普通の会社じゃ完全アウトになるのよ!」
禁句が多く気楽に酔ってなどいられない
広めの個室は完全に貸切状態
乾杯が終わりひとりひとり自己紹介が始まった
理系出身の女子は驚くほど具体的な夢を語ってくれた
隣の社長兼開発部長に訊くと
「コロナ禍の数年、採用予定はなかったが彼女たちの夢や目標の言葉に魅力された」
というのだ
会社としては積極的な採用は控えていたが、毎年参加しているリクルートイベントで彼女たちとの接点ができそれがきっかけだったらしい
詳細には書けないが唯一理系でない女子は元保育士という異色の経歴で彼女がその経験から開発しているアイテムは私から見てもヒット間違いなしのコンセプトになっていた
調べてみる必要はあるが特許取得も可能な斬新なものに仕上がりそうである
自己紹介、乾杯が終わると一斉に
彼女たちが挨拶とお酌に来てくれる
普段、研修の講師などに近付いてコミュニケーションをとる若者はそれほど多くはない
感心するほど熱心なのだ
それでもカラオケが始まると遠慮なく
自らのおはこを披露してくれる
研修や先ほどまでの質問とはガラリと変わり今時の女子?の華やかさが表れた
若い女の子とカラオケをすると
時々、耳にする今どきのヒットソングがよく理解できる
すると…
先程まで一番熱心に自らの夢を語ってくれた女子の曲が流れ出した
「うっ、これは…聴き慣れたイントロだ」
同じ趣向を持つ人間は巡り合うもの?
以前からよくNEWSファンとの偶然の出会いが続くことがあるが昨夜もそうだった
『ビューティフル』だ!
ビューティフルのカラオケは初めて聴いた
彼女は相当、歌い慣れてるのか
完璧だった
周りの女子たちも彼女の定番?を理解して盛り上がる…それに続き別の女子が
『恋を知らない君へ』
『さくらガール』
と歌い繋ぐのである
チューネンハントはウズウズする
ここで初対面の彼女たちにいきなり
「NEWSファンなの?」
と切り出すべきか…それとも
そのまま上層部の方々と談笑を続けるか
迷ってしまう
彼女たちの歌が何周かすると
こちら側の席にもマイクがまわってきた
「先生もどうですか?」
と言われて選曲を迷った
最近、仲間うちでしかカラオケに行っていないから正直NEWSの曲しか歌っていない
さらに迷ってしまった
それでも後で後悔するのが嫌で勇気を出して選曲した
『フルスイング』を
少し大袈裟だが彼女たちの驚きと歓声に鳥肌が立った
歌詞も見る必要がないくらい
自分のものにしていたから歌い慣れてる
というか歌い慣れすぎている(笑)
「社員の影響で…」
と照れ隠ししてその場の何故NEWSの曲を?の質問はガードした
彼女たちの中で元々いた女子とカラオケを歌っていた女子がNEWSファンだったみたいだ
二人は横アリにも遠征してきたとのこと
もう少しで
「私も…」と口にするところだった
さすがに還暦すぎたオジサンがNEWSファンと名乗っても宴席では経緯まで説明するのは容易ではないからだ
その後、彼女からリクエストがあり
『未来へ』を歌った
すると曲に合わせて合唱してくれるのだ
我が社のスタッフたちより
〝気持ちの良い〟合唱だ
こんな気持ちの良い『未来へ』を歌えるのならノーギャラでも良いから時々この会社に来たくなる
そんな気分にさせてくれた
その後もカラオケは盛り上がっていたが
彼女たちと分かれて上層部と二次会に移動した、チューネンハント的にはその場に残りたかったがそんなことは出来なかった
「女子たちのカラオケまで付き合って頂きすみません…」と社長から気を遣ってもらったが
心の声は…
〝もっと彼女たちと歌いたかった!〟だ
久しぶりに楽しい出張の夜だった
