私、チューネンハントには
誰にも話せない秘密がある
それは…
〝目薬をさせない〟のだ
東京事務所のオフィスを夏にリフォームした
私の部屋の壁を透明ガラスにした
その方がオフィスが広く見える
昼にデスクで悪戦苦闘しながら
目薬をさしていると
いつの間にかガラス越しから目撃されていた
自分で目薬をさす時はいつも…
なかなか目に入らず
何故か?口に入る
いつの間にか口を開けているみたいだ
何故か?おでこや鼻に入る
全く照準が定まらないみたいだ
今日はその一部始終を〝スタッフたち〟に
見られてしまった
何度も口に入れ何度もティッシュで拭く
あまり同じ事を繰り返すから
ガラスの向こうは爆笑だったようだ
若い頃漫画家志望だったスタッフが
口を開けて目薬をさしている
私の似顔絵を描いてくれた
なんと恥ずかしい姿だろう
意識しても目薬が垂れる頃には口を開けている
もちろん妻だけには打ち明けて
普段は妻にさしてもらう
既に数時間経つが
時々スタッフの思い出し笑いの連鎖が始まる
