「いい歳したオバサンに恥ずかしいわ…」
女医の元カノからのLINEのメッセージだ
「五十を過ぎたオジサンとオバサンの恋バナなんて誰が見るのよ…」
彼女も一連の”小さな恋の物語シリーズ”を見ていたのだ
「『愛言葉』って曲、素敵だわ…大好きよ」
昨年、彼女から聞いていた、その時は改めて聴くこともせずスルーしてしまっていた
まさか、こんなに二人にリンクする内容だったとはつい先日まで知らなかったのだ
だからここ数日はとてもこの曲に夢中になってしまっている
「恥ずかしいわ…」
と言っておきながら彼女も若い頃のNYの話や二人でセントラルパークで撮った初めてのツーショットの写真の話題で盛り上がりをみせた
このツーショットは公園の芝生の丘で”△座り”しているのを園内にいたホットドッグ屋の黒人のオバサンに撮ってもらったものだ
デジカメのない時代、よくある観光地のポラロイド写真だ
1枚しかないので彼女が30年間大事に持っていてくれていた
LINEに添付されている写真はチューネンハントも”若い!”
彼女の”かわいくてふわふわ”の笑顔は今も変わらない
何歳になっても恋は恋…
いや歳を重ねてきたから鮮やかで新鮮なんだ
「愛言葉」の歌詞は、歳を重ねた恋だから”これだけ”リンクするんだ
オジサンとオバサンの恋で結構…
30年分の時を取り戻すように
「全力で愛(かえ)すよ」
仕事一筋だった彼女は人生の半分以上を”誰かの為に”哀しむ人生を送ってきた
妹の死がきっかけで選んだ道だけど…多くの子供たちの死を経験している
いつも誰かの為に泣いている彼女をみてきた
彼女はあと五年で第一線から退く予定だ
彼女とみるこれからの未来は
鮮やかで輝いて広くて
重ねた時間(とき)またはじまる
”てずてってとって”
愛してる
僕たちの30veanniversary
100%曲の受け売りだが…
『愛言葉』にすべての想いを込めて伝えたい
届けっ
愛の言葉
アラ還オジサンの小さな恋の物語り (終)