「人間万事塞翁が馬」
以前もブログに書いたかもしれないが…
我がオフィスの会議室に掲げた故事である
このことわざの由来がとても興味深い
意味は…
一時の幸・不幸はそれを原因として、すぐに逆の立場に変わりうるのであって、軽率に一喜一憂するべきではないということだ
由来は…
昔の中国の話だ、国境の砦の近くに馬の調教に長けた老人が(塞翁)がいた、その老人の飼っている馬が胡人(国境の外の異民族)の土地に逃げた、近所の人々は同情したが、塞翁は「どうしてこれが良いことにならないだろうか」と言った
数か月してその馬が、胡人の駿馬を連れて帰ってきた、近所の人々は祝福したが、今度は塞翁は「どうしてこれが不運にならないだろうか」と言った
その後塞翁の息子がこの駿馬に乗って足の骨を折る大怪我をした、近所の人々は同情したが、塞翁は「どうしてこれが良いことにならないだろうか」と言った
一年して胡人が国境を越えて攻め入ってきた、国境の働き盛りのものは戦争に駆り出されほとんどの者が戦死した、塞翁の息子は大怪我が原因で戦争に駆り出されず命を永らえた
馬が逃げて 同情され
馬が逃げたおかげで
駿馬と戻って 祝福され
駿馬を喜んで乗り回していると
大怪我をして 同情され
怪我のおかげで戦場に駆り出されず
結果、怪我が原因で 命永らえる
禍だと思っても福に転じる
福だと思っても禍に転じる
世の中…楽あれば苦あり
現代にも当てはまる事はあるようだ
先日は「禍を転じて福と為す」を取り上げたが世の中はこうなのかもしれない
コロナ禍に悩まされる昨今だが…
身の回りを振り返ってみると「人間万事塞翁が馬」として受け止められることが少なくないのかもしれない
結局は気の持ちようなのだ
”心は元気に”が大事だ