映画の上映中は忙しくて

観ることができなかったが

ようやく

DVDを入手して昨夜観ることができた

 

 

西島秀俊の館長役

佐々木蔵之介の副館長役

交戦寸前の中での絶妙のやり取りに緊迫感があった

 

3年前、幼馴染が自衛隊を退官した

 

〝それなり〟の立場にいた彼とは

それまでじっくりと飲んだこともなかったが

退官後に二人だけでじっくり飲んだ時に


「やっと緊張から

 逃れられたよ…」


と口にしたことが印象に残っている

 

映画を見たから言うのではないが

多分、彼の役割からすると

相当な緊張感の中での勤務だったのだろう

 

自分ごときが簡単に想像するわけにはいかないが

心労も相当あったのだろうと思う

 

自衛隊時代の話はほとんどしない彼だが

時々…


「平和って何だろうか…」


と口にすることがある

 

とてつもない訓練や度重なる装備の刷新で

いつも大変な努力を重ねてきた彼も

 

一度も砲弾、ミサイル…

一発の弾丸でさえ実戦で使わずに終わった

そう話す

しかし、彼が口にした


「緊張から逃れる」


という意味には映画のような


〝交戦寸前〟


などが幾度もあったのではないか?

と容易に予想された

 

それが今のわが国の

平和の証なのだろうが

 

そんな平和な国に暮らしていても


平凡な日常を過ごすはずの母娘が

高齢者の暴走運転で死亡する

 

銃器が厳しく規制されている日本で

暴力団の抗争に自動小銃が使用される

 

物語の中で

戦闘と戦争の違い…とあるところで

ニュアンスしか覚えていないが

 

「国民に犠牲を出してしまう戦いが戦争であり、一人の犠牲も出さない為に戦うことが戦闘だ、だから自衛官がそのために犠牲になるのは仕方がない」


と言うようなことがやりとりされた

 

彼の口にした緊張感からの解放

が少しだけ理解できたように思えた

 

過失であろうが、意図的であろうが

危険な事は周りには少なくないはずだ


時には他国の侵略より

高齢者の暴走運転が脅威となる


敵国による砲弾やミサイルでなくても

心を病んだ自国民が放つ

ガソリン一缶で多くの人が

命を奪われる…


少し大袈裟かもしれないが

平和に暮らすことが当たり前の

わが国の社会生活において

このような映画を観て

じっくり考えることも

大切なことではないかと感じた

 

最近、いろいろ浮かれることばかりの

チューネンハントの日々に

一本のDVDで少し刺激を与えられた