意識の使い方を知る | 続・ティール組織 研究会のブログ

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ティール組織が話題になっているが、具現化するにはどうしたらよいか?
その研究を続けるにあたり、さらに次の形態である、続・ティール組織なるものまで視野に入れ、具体的な施策・行動内容を研究・支援する会。

組織を”人間”という有機体として捉える

とはどういうことなのかを、今一度検討

してみたい。

 

組織を10名からなる”部署”であるとし、

その上はもう会社という組織であるとし

よう。その場合、どのように意識すれば

よいのであろうか?下図をみて欲しい。

大きな人間が”会社”であり、その各部位

に小さな人間である”部署”があるという

イメージになる。そして、その”部署”の中

にそれぞれの個人がいるというわけだ。

よって、各個人からすれば、部署と会社

という2人の大きな人間を意識しつつ、

同じ部署の各個人を意識するという、

結局は10名の個人+部署+会社という

12名の人間を意識することになるのだ。

 

この12人との人間関係を各個人がやら

ねば、”会社”はスムーズに動かないの

である。なるほど、とても難しいな!とすぐ

分かるのではないか。そう、とても難しい

のである。

 

各個人を意識することはできるのだが、

どうしても”部署”という人間と、”会社”と

いう人間が大きすぎて、意識がしにくい

のである。この大きな人間を意識するに

はどうすればよいのか?

それは、意識を顕微鏡レンズのように

切り替えることなのだ。

 

下図は有名なルビンの壺であるが、

我々の顕在意識では、顔と壺を同時に

認識することはできない。顔をみて、

次に切り替えて、壺をみて、という具合

に意識を使わねばならないのだ。

 

 

 

これと同様に、意識を顕微鏡のように、

・1倍率(個人目線)

・100倍率(部署目線)

・1000倍率(会社目線)

という具合に倍率を変えていかねば、

個人と部署と会社を同時には見れない

のである。これを理解できれば、都度、

倍率を切り替える訓練をすれば良い

のである。

 

この意識を顕微鏡のように使えれば、

さらに大きな倍率まで見えるようになる!

つまり、下図のように、会社、日本、世界

そして地球全体まで見えるようになるの

である。ここまで意識が広げられれば、

ようやくティール組織の話ができる初級

レベルにまで到達したと言える。

それでもまだ初級レベルであるが。

 

なお、訓練の仕方であるが、これはもう

意識して、個人⇔組織、個人⇔会社、

というのを繰り返し、繰り返し、やり続け

るしかない。俗にいう、”俯瞰してみる”

という状態なのであるが、今は個人、

今は組織、今は会社、というように都度

目線を変えつつ意識していけば、徐々に

倍率を上げて意識できるようになる。

 

ただ、これが会社の全社員ができねば

ならず、経営者だけ、管理職だけ、出来て

もダメであり、各個人がしっかりと出来て、

そして自由自在に倍率を変えられるよう

になって初めて、会社がティール組織に

向かう準備ができるのである。

それゆえ、経営者、管理職は各メンバー

に対して、意識の使い方をきちんと教えて

いかなければならないのである!