大河ドラマ 青天を衝けでおなじみ…
渋沢栄一の論語と算盤
しっかり読み終えました!
やはり勉強になる内容ばかりでした
オススメ度…★★★★★
響いた内容…
・「人にはどうしようもない逆境」に対処する場合には、天命に身を委ね、腰をすえて来るべき運命を待ちながら、コツコツと挫けず勉強するのがよいのだ。
・名声とは、常に困難でいきづまった日々の苦闘のなかから生まれてくる。失敗とは、得意になっている時期にその原因が生まれる。
・「小さなことは分別せよ。大きなことには驚くな」としたためられているが、商売や軍務を初めとして、何事にもこの考えでなくてはならない。
・現実に立脚しない道徳は、国の元気を失わせ、モノの生産力を低くし、最後には国を滅亡させてしまう。
・高い道徳を持った人間は、自分が立ちたいと思ったら、まず他人を立たせてやり、自分が手に入れたいと思ったら、まず人に得させてやる…論語の言葉より。
・人の一生は、重い荷物を背負って、遠い道のりを歩んでいくようなもの、急いではならない。
・「論語」の教えは、自分を律するのが主眼であって「人はこうありなさい」とか「こうありたい」といったように、どちらかといえば消極的に人の道を説いたものである。
・福沢諭吉の言葉「書物を著したとしても、それを多数の人が読むようなものでなければ効率が薄い。著者は常に自分のことよりも、国家社会を利するという考えで筆をとらなければならない」
・有無相通…つまり、あるものとないものを、お互いに融通し合うことが経済の原則の一つとして知られている。
・「天」を人格のある魂を持つ生命体だとは考えず、かといって天地と社会との間に起こる因果応報の原則を、「偶然にすぎない」などとも考えない。これらをすべて天からくだされた運命だと考えて、「恭」「敬」「信」の気持ちをもって臨んでいく…こう考えるのが、もっとも穏当ではないかと思う。
・学問の力を知りたければ、こう考えればよい。賢者も愚者も、生まれたては同じようなもの。しかし、学問をしないことによってたどり着く先が異なってしまう。