うまく織り交ぜていて
色々と勉強になりました(°▽°)
![]() | 信長のM&A、黒田官兵衛のビッグデータ ~戦国武将に学ぶ必勝のビジネス術 (宝島社新書) 11,580円 Amazon |
オススメ度…★★★★
響いた内容…
・風林火山をビジネス的に解釈すれば…経営、変革に大切なのはスピードである。ビジネスチャンスを待つときは静かに、冷静に状況を見極めるべし。ひとたびチャンスを掴んだなら、情熱を持って突き進め、燃えろ!揺るがぬ信念を持て。不利な状況が続いても、びくともしない山のような心を保て。
・会社組織というものは、性格も思想も違う色々な人が集まるところだ。だから人事で大切なのは、「皆が手分けして仕事をする」という「分業」の考え方である。
・合戦の勝敗とは何か。信玄公はこう言っていた。十のものとすれば、六分か七分勝てばそれで十分な勝利である。大きな合戦になればなるほどこれが大事だ。八分の勝利は既に危険であり、九分十分の勝利は味方が大敗を喫する下地となる。
・政治家に必要な「三バン」として「地盤(支持者がいる地域)・看板(知名度)・カバン(資金)」だが、企業に当てはめると地盤は「マーケットや安定顧客」、看板は「ブランド力」、カバンは「資本」となる。
・ビジネスの世界には「勝てば官軍」の論理しかない。「敗者の美学」といったものは、文学の世界でだけ意味がある。
・人間にできることに必ず限界があり、64点くらいがちょうどいい。なにか信玄の「六分勝ち」に通じるものがある。必ず躓く人間にとって一番座りの良い合格点がこの水準なのであろう。100点の成果を人間に求めること自体が間違っている。
・『客家大富豪の教え』という書によれば、客家にはビジネス訓として「客家18の教え」というものが存在し、この中に「ビジネスには大義名分が必要なり」という金言がある。
・定量評価は基本、決算や実績、財務状況など数字で表されるものを評価する。これに対し定性評価は数字では表されないもの、しづらいものを評価する。「量」ではなく「質」に注目する。主観的、また直感的な判断である。
・戦いとは決して数がすべてではない。天(時期、タイミング)、地(地勢)、人(家臣、領民)の3つの条件を満たさないと勝利はおぼつかない。
・『信長の手紙』…秀吉の妻・ねねへの手紙
→女性の社会参画への暖かい眼差し
・ドラッカー、イノベーションの重要性
「昨日を守ること、すなわちイノベーションを行わないことのほうが明日をつくることよりも大きなリスクを伴う」
・晩年に狂った信長の「ガバナンス」
経営者の不当な統治を防ぎ、会社を最適に制御する。企業価値の増大を図るための枠組みを作る。これがコーポレートガバナンスの考え方だ。
・三現主義とは、現場・現物・現実の三つの「現」を重視するもので、現代では特にホンダの企業文化として知られる。「現場に直接行く」、「現物・現状に直接触れる」そして「現実を直視・把握する」。頭の中でなく、自らの五感で3つの「現」を捉えれば、必ず問題の解決策は見つかる、とする考え方。
・官兵衛の訓戒
「神の罰より主君の罰恐るべし、主君の罰より臣下百姓の罰恐るべし。その理由は…神の罰は祈れば許してもらえる。主君の罰は侘びれば許しを受けられる。しかし、臣下百姓に疎まれれば祈っても侘びても、その罰は免れない」