司馬遼太郎…関連!
ホント勉強になりました(°▽°)
オススメ度…★★★★
響いた内容…
・戦略構想の基本として語られる言葉に「着眼大局、着手小局」(全体を大きく見て戦略を構想し、実践は小さなことを積み重ねていく)というものがあります。司馬さんなどはまさにこの言葉に相応しい作家です。
・養老孟司さんの言葉、日本人というのは、とにかく戦争で目に見えない「思想」というものに痛めつけられた。神州不滅…日本は神の国。七生報国…七回生まれ変わっても国に尽くす。
そのため、ちゃんと目に見える、即物的なものを強く信じる合理的な世代が生じて、高度経済成長期のときに一気に物質文明に向かった。
・「組織は変質する」というのは、司馬さんの重要な歴史観のひとつ。
・司馬さんが描きたかったリーダー像というのは、国を誤らせない、集団を誤らせない、個人を不幸にしない、ということに尽きる。
その対極にあるのが、過去からの伝統にとらわれて一歩も出られない人物や組織の在り方であり、合理主義とは相容れない偏狭な「思想」にかぶれて、仲間内だけでしか通用しない異常な行動を平気でとってしまう人や集団。
・読みたい作品
国盗り物語…斎藤道三、織田信長の話
花神…大村益次郎の話
播磨灘物語…黒田官兵衛の話
坂の上の雲…明治維新から日露戦争までの話