4月7日~5月6日には、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、大阪府、兵庫県、及び福岡県、さらに4月16日から全国的な緊急事態宣言を受けた外出自粛要請が出されました。

4月半ばから5月25日に緊急事態宣言が解除されるまで、外出や他府県への移動も自粛(Stay Home )ということになった訳ですが、これによりまじめな日本人は、一部の人を除いてキチンとこれを守りました。

 

以前にも書きましたが、医療関係者のほうが新型コロナを気にせず来所してくれます。

 

 

「所長の机から:治療室の感染症対策と来所時の感染リスク」を参照

 

 

それにしても症状として多いのは、身体のだるさ、酷い頭痛、強烈な肩こり、腰痛、そして、精神的に落ち込んでしまう、欝という症状です。

 

一見するとなにやら関係性が内容にも見える症状です。

たとえば、肩こりと精神的な症状と関係ないように見えます。

しかし、これらの症状には重要な共通点があります。

 

それは「自律神経」です。

 

自律神経が、前述の症状を引き起こします。

 

その大きな要因として「脳」に対するストレスが、自律神経を乱れさせてしまいます。

詳しい機序は難しくなるので割愛しますが、ストレスは過剰になれば確実に脳の機能を低下させ自律神経失調を引き起こします。

 

当然、免疫力も低下します。

 

ストレスというと、皆さんは何をイメージしますか??

 

まずは、「人間関係」という方が多いのではないでしょうか。

私が聞く中ではこの意見が一番多いのです。

 

でも、「人間関係」にストレスはないという方でも腰痛や精神的に落ち込んでしまうことは多々あります。

 

つまり、ストレスは「人間関係」だけではないのです。

 

コロナ渦での外出自粛は、大きなストレスになります。

小さなお子さんを持っているお母さんは一日中、子供と一緒にいる事がつづくとかなりイライラが募るのではないでしょうか。

 

「もう、勘弁して欲しい!!」

 

という声も良く聞きます。

 

では、子供がいない家庭や独身の人は、外出自粛でストレスは無いでしょうか?

 

ありますよね。

 

ストレスとは、人間関係、気候変化や生活環境、働き過ぎ、オーバートレーニングなど、全てがストレスの要因となります。

 

外出自粛は、生活環境の中に入りますね。

 

人の全てはこれらのストレス要因(ストレッサー)の足し算で、それが許容範囲を超えるといろんな症状となって現れます。

 

私は、この自律神経の改善を基本としています。

結果、治療室から帰るときには98パーセントの方が、

 

「とても楽になりました!」

 

といって、帰っていかれます。

もちろん、精神的な問題も同じです。

 

昨今の自粛によって、ストレスは頂点に達そうとしています。

また、新型コロナが怖いからと言って、家に完全に引きこもっているとストレスが増大していきます。

 

諸外国では、暴動に近いデモが起こるほどです。

 

ストレスに対抗するためには、どうすれば良いのでしょうか?

その為には、ストレスの正体を把握することが大事です。

 

次回はそれについて書いていきます。