新型コロナウィルス(SARS-Cov 2) に対する非常事態宣言延長が予想したとおり表明されました。

当然、他府県に移動しないようにとの自粛要請も。

 

Stay Homeとなぜか英語での呼びかけ。

時々、カタカナで!!

おそらく、私の研究所にきてくれている80才、90才台のお年寄りには、何言ってるか分から無いでしょうね。

 

「新型コロナウィルス、どれだけ吸い込んだら感染するのか??」を参照。

 

ところで今日、車で走っていると県外に移動するのも自粛要請しているはずですが、私の研究所のある奈良では、4月30日は天気も良く県外ナンバーも多く見かけます。

 

大阪や衛星都市としての地域が多い奈良や京都ではあまり聞きませんが、地方では県外ナンバーに石を投げたり、傷をつけたり、最近はやりの車を後から煽(あお)ったりするという下品なこと(これは犯罪です)をする人がいるようで。

村意識、島国根性が酷すぎます。時代を間違えています。

 

しかしながら、人は家にいることがこれほど出来ないことかと実感しています。

しかし、無理もないことだとも思っています。

正しい知識を身につけていれば、危険な事を回避して行動できるはずです。

 

それが知識もなく正しい行動が出来ない人が居るから、恐怖ばかりが先行してパニックとなり全面的な自粛となるのです。

 

大きな公園や山の展望台まで閉鎖しています。

 

公園まで閉鎖するのであれば、通勤に使われている電車を走らせてはいけません。

電車を、新幹線を、飛行機を、全面禁止するべきです。

エレベータにも乗ってはいけません。

 

信貴生駒スカイラインという観光道路があります。国立公園の中を走っています。この道路の展望台も閉鎖です。

 

でも道路は通れます。

 

????。

 

やってることが分かりません。

 

展望台を禁止するなら、道路を通行止めにすれば良いのでは???

展望台の駐車場に車を止めず、道路脇にみんな止めますよ。

そっちの方が集中するし、危ない。

 

今回の新型コロナウィルスは、無症状で他人に感染するウィルスで感染力が強く厄介ですが、

 

致死率は毎年やってくるインフルエンザの方が、遙かに高いのです。

 

池上彰氏の番組で、この事実を見られたかたも多いと思います。

 

しかし、インフルエンザが流行してもここまでパニックにはなりません。

 

不思議です。

 

理由は、国民がよく分かっていないからです。

日本で感染拡大している新型コロナウィルスは、ヨーロッパのそれとは違い、致死率も低いものです。

 

2017年にNHKで放送された「徹底予想!パンデミック発生、そのとき日本はどうなる?」では下記の予想が語られていました。

 

「もし、毒性が最も強いとされるH5N1型の場合、感染は主に肺に集中し、ウイルスは24時間でおよそ100万倍に増殖。全身に広がり、最後は死に至る可能性が高い。

 

これが感染爆発を起こしたら、日本人の4人に1人、3,200万人が感染。医療関係者も感染し、治療現場は崩壊。新型インフルエンザによる致死率は2%に上り、死者は64万人。火葬が追いつかないため、遺体は空き地や公園などに埋葬される日々が続く…。」

 

今まで世界の先進国が、準備と対策を立ててきたのは新型インフルエンザの感染爆発です。

 

ドイツは2013年にそれらの対策を国会で決議して準備を進めてきました。

それのためヨーロッパで猛威をふるう新型コロナウィルスの感染による死亡者数がヨーロッパの他国に比べて少ないのです。

 

その死者数の少なさに貢献している要因があります。

 

ドイツは第二次大戦後、西と東に分断される際、多くのドイツ人が西側に避難しました。その時に狭小住宅を沢山建てるのではなく、家族分の部屋があるという家を建てるように政策を進めたのです。

 

ですから、家族内の感染者も隔離が出来ます。日本の家屋は、裕福な方を除いて、家は広くありません。裕福な方を除いて家族全員が部屋を持っていると言う環境もそれほど多くないと思います。

 

新型インフルエンザであれば、新型コロナウィルスの致死率の比ではありません。

 

インフルエンザの方が、もっと恐ろしいのです。

 

しかし、インフルエンザに関しては社会の対応は精々(せいぜい)学校の学級閉鎖くらいです。

 

確かに、今回の新型コロナウィルスは感染力が高いのですが、

みんなが正しい知識を持てば、公園は社会的な距離(感染しない距離)を保って行動すれば、実は家の中より安全とも言えます。

 

だから、政府も散歩やジョギングくらいは構わないと言っているのです。

 

車の移動も個人で運転していれば、当然、大丈夫なのです。

当研究所でも来院される方には、自家用車を推奨しています。

 

外では、3密にはなりにくいのです。と言うかなりません。

誰もいない公園や山の中では、安全です。

 

みんなが正しい知識をもって行動できればの限定付きですが、それほど危険ではない言うことです。

 

もっとも、スーパーに行っても感染防止のために社会的距離を取らない人がいますから、公園よりスーパーの方がよほど感染率が高いのは、火を見るより明らかです。

 

私の印象では高齢者の方のほうが気にしていない人が多いと思います。一番危ないのに。

 

だから、やはりやり過ぎるくらいにしないといけないのでしょうけど。

 

ただ、覚えておかなければいけない事は、正しい対策をして、正しい対策をしている場所であれば、極端な行動制限は必ずしも必要ではないと言うことです。

 

 

今は、感情的なパニックが先行していると言えます。

 

これについては次回書いていきたいと思います。

 

ちなみに「3密」を否定しているのではありません。

よく読んでくださいね。

 

みなさん、インフルエンザのことなど忘れているでしょう?

 

これだけ新型コロナウィルスの感染対策をしていれば、インフルエンザ感染も拡大しないでしょう。

 

つづく。