昨今、有名大学でも低偏差値で推薦合格できる時代です。
しかし、学力が足りない状態で有名大学に入るとどうなるのか?
知らない高校生ばかりでしょう。
昔は、一流企業は、有名大学出身者を採用する傾向にありました。
勉強できる=仕事でミスしない=学習能力が高いことが証明できたからです。
いまはまったくちがいます。
昨今、中小企業ですら大学の偏差値を信用しない企業が増殖しています。
大学名で採用を決めると、思わず学力の低い学生を採用してしまうからです。
そんな新人が職場に入ってきたら大変です。
仕事はできない、ミスばかり、おまけにプライドだけは高い。
そんなモンスター新入社員で、会社は崩壊しかねません。
なので、企業も人物本意に切り替えざるを得ません。
SPIなる適性試験を必ず課して、学生の偏差値を測ることが常識となってきています。
大学ブランドが信用できた昔は、SPIなんて不要でした。
しかし、いまは必須です。
なぜなら、有名大学出身者でも学力が不足しているケースが多々起きているからです。
有名大学にも関わらず、英単語を知らない、計算できない、なんてよくあるお話しです。
そして、さらに、資格試験が必須化されています。
英検会場や簿記試験会場は、大学生でごった返していることをご存知でしょうか?
英検受験者だけでも、こんなに上昇しています。
資格塾や公務員予備校も、大学生たちが朝から勉強しています。
有名大学に入学したら、サークルで遊んでいられるなんて過去のお話し。
いまは大学から本気で勉強する時代なのです。
一方で、有名大学を出なくても、資格を在学中に取った子は、トヨタやソニーなど一流企業に就職できます。
なにせ、資格は嘘をつきません。
端的に資格は実力の証明となりますが、大学名は学力の証明にはなりません。
資格は、一生使えます。
資格試験は大学受験ほど容易に合格できません。
しかし、一定の高いレベルの大学受験を経た子ならば、基礎知識が身についているので、国家資格試験も合格しやすいのです。
一方、推薦だけで合格した子は、基礎学力もない上、勉強のコツもわからないのです。
大学に推薦で入ったら、また塾で学び続ける必要があります。これをリカレントと呼びます。
ちなみにアメリカでは大学生が家庭教師を雇うことは一般的です。そうでもしなければ、卒業できないからです。
大学入ったら、勉強しないどころか、もっと勉強にコストをかけなければならない。
大変な世の中です。
おまけに学部選びも重要となってきます。
以前だったら、有名大学であれば、なに学部でもよかったです。
しかし、いまは学部選びから就活に直結しています。
国家資格の取れる無名大学の方が、食いっぱぐれないことも事実です。
簿記資格が取りやすい商学部や公務員試験に直結している法学部が人気です。
年収1500万円以上稼げる一流エンジニアになるなら、理工学部でしょう。
大学の学費は高いといわれますが、高いか安いかは高校生の選択次第です。
意味のない大学を出れば高く感じますが、将来に有益ならば、きっとお得に感じるでしょう。