今日は生徒の悩み相談です。
本人は、専門学校に入って、ネイリストになりたい。
しかし、私立中高一貫に通わせてきた親御さんは猛反対。
早慶に行けと言われるというお悩み相談です。
この手の相談をたくさん受けてきました。
まず、多額の私立費用を費やし、特進に進ませてきた親御さんの気持ち理解できます。
サンクコストが莫大です。
一流大学に入って、安定した人生を送ってほしいという思い、共感できます。
一方で、おしゃれでダンス部に入り、一流企業に入ってもやることがない娘さんの気持ちもわかります。
この場合、どのような意思決定があるかをお教えします。
やってはいけないのは意思決定の判断基準が、感情に頼ることです。
いまの両者の対立は感情面の対立です。
まずは、客観的な学術的指標に照らし合わせて、両者の言い分を推察します。
今回ご紹介する指標はホールのプロティアンキャリアです。
プロティアンキャリアとは、時代にあわせて変幻自在に個人を最適化する生き方です。
一流企業に勤めても中高年になると価値が低下します。
会社を追い出されれば、もはや再就職先は少ないです。
社内でしか通用しないスキルや人脈だからです。
外的環境で通用する力がプロティアンキャリアです。
プロティアンキャリアでは、外的キャリアと内的キャリアに分けます。
外的キャリアとは、給料や一流企業のようなステータスです。
内的キャリアは、動機や価値観、働き方です。
キャリアを二つにわけることが肝要です。
先の例では、外的キャリアを重視する親御さん。
娘さんは内的キャリアを重視しています。
どちらがどっちという話ではないです。
大事な点はバランスです。
内的キャリアだけを重視すれば、食えないミュージシャン状態です。
やりたいことはやってるけど、稼ぎにつながらないうちに年を取る。
外的キャリアだけを重視すると一流大→一流企業に入ったけれども、生き甲斐を得られない。
どっちもだめです。
かといって、外的キャリアが強いとやりたいことをやらずに人生終わります。
そこで内的キャリアを重視しつつ、外的キャリアを強めます。
音大でたら、ミュージシャンになるのではなく、音楽を使って安定した給料をもらう。
学校の音楽の先生、自衛隊、警察学校の音楽隊があります。
ネイリストならば、やりたいおしゃれを追求しつつ、手に職で一生食いっぱぐれない。
外的キャリアだけで意思決定してしまうと、最悪精神的な病をもたらします。
一流かどうかは会社や大学に求めず、自分自身がネイリストで一流を目指す。
私立中高一貫というサンクコストは、投資の世界では無視して、意思決定していきましょう。
