こんにちは。ニューヨークで役者やってます、まみきむです。

NYアクターの生活、オーディション、現場での様子、また独断によるツッコミなどをお届けしています。

 

昨日は更新をサボってしまったが、その理由もこの際ネタにさせて頂く…

 

その日は確かに朝から蒸し暑い日だったが、天気予報では雨が降るとも言っていなかったし、まぁ、多少曇っている方が涼しくていいや…くらいの気持ちで、夕方映画のスクリーニングに出かけた…

 

開場は30分前だが、私はいつも大体1時間前には会場に着くようにしている…その日は、思ったより早く着いたが、それでも数人すでに建物の外に並んでいる人がいるのには驚いた…

そこでその後ろについて並んでいると、急に空が暗くなり、何だか怪しい空模様…これは俄雨になるかな…と、念の為傘を出す…私は晴雨に関わらず傘を持ち歩いているが、これはどちらかというと日除け対策の為に持ってきたものだった…その傘を広げた瞬間、みるみる大粒の雨が降り出した?!…そしてそれが瞬く間にバケツをひっくり返した様な土砂降りに?!

 

日本のゲリラ豪雨のように、ニューヨークも日中暑くなると、時々こういう俄雨が降る…もっとも、それは15分くらいで止むのが普通だが、実は私は雨女なので、よりによってその一番雨がひどい時に外にいた…という事が結構多い…(過去記事参照)

この時も後15分遅く来ていたらよかったのに、よりによって早く着いてしまったが為に、結局土砂降りの中、外で待たねばならない…いや、通りの向かい側には屋根があるやんか?!…と、ふと後ろを振り返ると、何と皆傘をさして、辛抱強く列に並んで待っているではないか?!…そうなると、返って列を抜け出しにくくなる

 

私の立っていた場所は、それでも出入口近辺で、ほんの少しだけ屋根…ともいえない程の覆いがある…そこへ傘を持たないオバチャンが後ろの方から移動してきた…その人は傘を持ってこなかったそうで、その屋根で少しでも雨宿りしようと思ったらしいが、はっきり言って、そんなものは何の役にも立たない…そこで私が半分傘をさしかけてあげたが、そのせいで私の半身は見事にびしょ濡れ…まぁ、この土砂降りではどの道そうなるだろうな…とは思ったが、よく考えたら、知り合いでもないのに相合傘?!…というのは、そのオバチャンにしても、結構気まずかったかもしれない…

 

予想通り10分もすると、雨はやや小降りになってきた…が、すでに衣服はびしょ濡れ…まぁ、中にさえ入れば、エアコンですぐに乾くとは思うのだが…そうこうする内に、雲が切れて青空も見えてくる?!…そして、通りかかった子供が「Rainbow!」と言うので、ふと見上げると、ビルの間に虹が見えた!

 

 

その時ドアが開き、開場時間よりもかなり前に我々を早めに中に入れてくれた!…その大雨のせいもあったか、客席は結構空いている…中にはガンガンにエアコンが効いていて、私には寒いくらいだったが、おかげで濡れた衣服もすぐに乾いた

 

そして実は、昨日はその映画について書くつもりだったのだ…実はその映画のジャンルもストーリーラインも私の好みではなかったが、私が大ファンのD氏が出ている!…そしてポスターを見る限り、おそらく彼が主演の様である…それならばおそらく外さない!…と思っていたのだが、これが驚くほど、ツッコミ満載の大外れだったのだ?!…そして私は「ハズレ」の作品については、基本的にレビューしない事にしているので、その映画については書けなくなった…というのが、昨日更新をサボってしまった理由である…

 

いや、D氏の芝居は決して悪くなかったし、他の俳優さん達も頑張っていたのだが、いかんせん演出がダサすぎる…やりたい事はわからないでもないのだが、あの手のジャンルでは中途半端に現代風にしようとすると、かえって安っぽいナンチャッテ風に見えてしまうので、映画全体としてはかなり残念な出来だった

つくづく映画は監督次第やなぁ…と、改めて苦い思いを噛み締める…しかも見たところ、かなり過酷な撮影現場だった様である…その中で、俳優さん達はできる限りいい仕事をしようと一生懸命頑張っていたし、実際そのおかげでいくつか印象に残る演技もあったのだそうした俳優さん達の仕事は評価したいと思う…が、それはさながら大雨の後の虹のようなものその後すぐに消えてしまい、結局映画全体の評価に飲み込まれてしまうのだろうな…と思うと、かなり切ないものがある…が、その目にした瞬間は、確かに強い印象として記憶に残る

 

 

★過去記事★