こんにちは。ニューヨークで役者やってます、まみきむです。

NYアクターの生活、オーディション、現場での様子、また独断によるツッコミなどをお届けしています。

 

実は波瀾万丈の準備期間について書いていたのですが、その件に関しては一部差し障りがあるようなので、前の記事は当面封印する事にしましたので、どうぞご理解下さい。

 

そんなツッコミ満載の準備期間を経て、あれよあれよという間に日本を発つ日となる?!…出発の4日前に渡された英語の台本の最終稿を、文字通り大急ぎで翻訳し、またそんな時なのに、何を血迷ったかBG仕事を入れてしまい過去記事参照)…自分でもいつ寝るんや?いや、飛行機の中で寝たらええねん。」というような、訳のわからない状態で、出発の日を迎えた…

 

かくして、ニュージャージーの空港から日本に向けて旅立った…が、当てにしていた飛行機内での睡眠は得られず過去記事参照)…もっとも、それも想定内で、最初に東京で2泊し、最終的な準備を調えて、いよいよ撮影現場の長野へ!

 

この映画には「苔の森」が重要な位置を占める…この苔の森は、最初は青森県の奥入瀬渓流近辺を候補にしていた…というのも、最初は北海道でのロケも計画に入っていたからだ…しかし、コーディネーターPさん(過去記事参照)の助言で、最終的には長野の茅野市にある白駒池周辺の苔の森を使う事にし、それは大正解だった…

 

ただ、その苔の森は、標高2000m以上の、文字通り山の天辺にあるので、一旦そこに移動してしまうと、そこにしばらく缶詰状態…というわけで、その間はPさんは参加せず、我々撮影ユニットのみ…Pさんとは、その次のロケーションで合流する事となる…

 

そこでまず、東京から茅野駅まで特急で行き、そこからタクシーで滞在する山小屋まで…ところが、ここで思わぬ問題勃発?!…何と、タクシーのトランクに、彼等のアメリカサイズの巨大スーツケースが収まらない?!…というか、収まっても、トランクの蓋が閉まらない?!タクシーのトランクは普通の車よりも大きめのはずだが、それでも運びきれないって?!…しかし、その時のタクシーの運転手さんは知恵を絞り、助手席にも荷物を積み、最終的には何と閉まらないトランクを開けたまま、1時間以上の山道を運んで下さった…しかもその道はものすごいヘアピンカーブ…長野のタクシーの運転手さん、凄すぎ…

 

そしてその山の天辺に現れた、赤い屋根の山小屋、麦草ヒュッテ





その可愛らしい外観のみならず、その中身も、本当に素敵な山小屋だった…というか、「山小屋」というものに対して私が抱いていたイメージをいい意味で大きく覆してくれた…

実は私は「山小屋」に泊まるのは初めてだったのだが、そこは八ヶ岳登山をするガチの登山人達の拠点…一応食事は出るが、「物資のアクセスが限られているのでメニューは一種類だけです」と最初にオーナーさんに言われていたので、これはひょっとしたら毎日同じメニュー?!という覚悟をしていたし、ひょっとしたらお湯も出ない水シャワー?!…というイメージさえ抱いていたのだが、なんのなんの…朝食&夕食共に、毎日メニューが変わり、またその食事の美味しいこと!









さらに、お風呂まである?!…そのお風呂の時間は4時から6時までの間に済ませねばならず、山の上ゆえ水圧も頻繁に変わる…しかし湯船にはたっぷりと熱いお湯があり、水シャワーを覚悟していた私には極楽である

また部屋にはなんと炬燵?!



夏に炬燵?!…と最初思ったのだが、実は私達が着いた頃には、まだ夜には結構気温が下がる…特に雨の日にはかなり冷え込み、炬燵から出られなかった





また、この山小屋のオーナーのSさんにも、本当にお世話になった…そのオーナーさんと奥さんの素晴らしいお料理のおかげで、この山奥での滞在は私にとっては予想以上に快適なものとなる

 

かくして、いよいよ撮影が始まった…

 

 

★過去記事★