こんにちは。ニューヨークで役者やってます、まみきむです。

NYアクターの生活、オーディション、現場での様子、また独断によるツッコミなどをお届けしています。

 

かなり忙しい時だったにも関わらず、気の迷いでBG仕事を受けてしまったが(過去記事参照)、結局その待ち時間に用事を済ませる事ができたし、ランチも食べられたし、また結局8時間待たされただけで使われず…これも中には、使われないとすごく落ち込む人もいるが、私はそれを「ラッキー!」と呼んでしまう不届ものである(仕事しろよ?!)

 

 

 

結局終了したのは夜中の2時…この日の現場は、地下鉄で10分の距離だったので、普通の時間なら迷わずそのまま地下鉄で帰るところなのだが、たった5分の距離とはいえ、そこは深夜に一人歩きできるエリアではない…おまけに、南口の出入口が閉鎖されているので、北側に渡らねばならないのだが、その高架線の下は絶対に夜は歩きたくない

ユニオンのルールで、夜9時過ぎになると、安全なエリアまでプロダクションがバンで送ってくれるのだが、その場所はグラセンか、ポートオーソリティと決まっている…この日はグラセンことグランドセントラル駅…せっかく同じ地元のクイーンズなのに、わざわざマンハッタンに行かねばならないのも間抜けな話である…しかし駅まで一人で歩くのはもっと嫌…他の人達は?!…と思ったら、皆んなバンに乗るという?!

 

実はそこからLiftを呼ぶという手もあったのだが、実は私は知らない所で車を待つ方が怖いしかも見ず知らずの他人の車である…しかしここはタクシーが頻繁に通るような場所ではないし、プロダクションの後片付け作業の邪魔にならないような場所は、ちょっと暗くて人影がなかったりする…そこで、それなら皆と一緒の方が安全かも…と、グラセンまで皆と一緒に行くことにした…

 

プロダクションのバンに乗り込み、わざわざ橋を渡ってマンハッタンへ…そしてグランド・セントラルの駅の前でおろしてもらう…さすがに深夜のこの時間は人も少ない…が、それでも何人かはホームで待っていたりするのだから、本当ニューヨークは眠らない街である…

 

最初はそこから7番線に乗ってクイーンズまで行くつもりだったのだが、その7番線に行くには、6番線のホームから下に降りねばならない…そのホームへ行く途中に「週末や夜は7番線はこの駅に止まらない」という張り紙がしてある?!…実は7番線ホームは結構深いので、そこまで降りてから、もし電車が止まっている場合はまた戻って来なければならない…その日は小道具の小型スーツケースを持っていた…小道具なのでさほど重くはないものの、そうなったら面倒やなぁ…と思いながら6番線のホームを移動していると、そのホームにいきなり電車が到着?!…ちなみに、それに乗って2駅先で別の電車に乗り換える…というルートもある…実はそのルートは様々な理由から普段はあまり使わないのだが、その時はなぜか、そっちで帰る気になり、その電車に飛び乗った…おそらく7番線が止まっているかもしれない…というのが頭にあったのかもしれない…が、実はそれが災難の始まりだとは、勿論私は知るよりもなかった…むしろ、災難の可能性を避けるための決断…だと、その時は思っていた…

 

その2へ続く)

 

 

★過去記事★