こんにちは。ニューヨークで役者やってます、まみきむです。

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今日からアメリカは夏時間…これは昨夜の午前2時に時計を1時間早めるので、睡眠時間が実質的に1時間減るたかが1時間、されど1時間…この1時間のせいで、プチ時差ぼけになり、これが結構辛いのだ…幸か不幸か、私はその直前に早朝のコールタイムの為に、朝3時起き…なんて日が立て続けにあったせいで、すでに睡眠サイクルが滅茶苦茶になっていたせいか、例年よりはマシだった様な気がするが、規則正しい生活を送っている人には、そのプチ時差ぼけから回復するのに3~4日かかる人もいると言う…

 

この「夏時間」…別名「Day Time Saving」とも呼ばれるのだが、はっきり言って「夏」でもなければ、「Saving」にもなっていない!…という、実に大ボケな代物である…いや、以前は4月から始まっていたので、一応ほぼ「夏」だった…特にニューヨークのように緯度が高い場所では、夏と冬とでは日照時間が全然違う…夏場は朝は5時半には明るくなり、日の入りも8時半くらいまで明るかったりするのだが、冬は7時半まで夜が明けず、4時半にはもう暗くなる…なので、その早く夜が明けて日照時間の長い時に、時計を1時間早めて、その日照時間を目一杯使おう…という為の「夏時間」だったわけである…

 

ところがブッシュ大統領の時に、その夏時間の開始が大幅に早まり、期間も11月まで延長された「省エネ効果を期待した」というが、はっきり言ってこれほどブッシュ政権の失政を象徴したものもない…

そもそも3月なんて、北国NYではまだ春でさえないし、ようやく真冬よりは日の出が少し早くなってきたな…という程度…しかも11月なんて、朝は7時過ぎまで真っ暗で、午後の4時過ぎには薄暗くなるのだから、「夏時間」の意味などほとんどない…むしろ場所によっては子供達が暗い内に家を出なければならなかったりするから、返って危険でではないか?!

私にしても、ようやく6時前のコールタイムでも、明るくなってきたからよかった…と思っていた矢先に、それが1時間早まり、結局また真っ暗な中に逆戻り…そうなると、地下鉄が危険で使えなくなる…

 

しかも、その肝心の省エネ効果も、実は蓋を開けてみたら、省エネどころか返ってエネルギーの消費量が上がった…という間抜けな結果に…そりゃ、暗いから電気をつけなければならないのだから、当たり前やろ?!…と、素人でもわかる計算が、なぜ当時の政治家の偉いさん達にわからなかったのか、これも本当に謎である

 

冬時間から夏時間に変わる時には、省エネ効果がないばかりか、プチ時差ボケ(Social Jet Lagと呼ばれる)のせいで、仕事の効率は落ちるし、事故も増える…という、百害あって一利なし…日本のようにそんなものやっていない国はいくらでもあるし、そんなん止めたらええやん!…という事にようやく人々も思い至り、確か去年だったか議会で、「一年中同じ時間で統一しよう」…という議論が出されていた…はずなのだが、結局有耶無耶になってしまった高い給料もらっているなら、本当に国民の為に仕事しろよ!…と議員達に言いたくなる…

 

ちなみに母によると、戦後すぐにアメリカに倣って「夏時間」が日本に導入された時もあったのだそうだ…が、すぐにそれは取りやめになった…理由は、あまり意味がない割には実害が多いからだと思うが、当時早い段階で「やっぱり辞め!」という決断をしてくれた日本人は偉かったと思う…

 

と、散々アメリカ政府に突っ込みつつ、ふと今日は「311」「東北関東大震災」の23周年記念日であることに気がついた…

実は、当時私はすでにニューヨークに住んでいたのに、よりによってその日に日本に帰省しており、成田上空で震災に遭った過去記事参照)…という、これまた大ボケな経験をしているのだ…

 

あれからすでにもう13年?!…その年に生まれた子供がもう中学生になる年である…にも関わらず、状況は全く解決されていないばかりか、改善されてもおらず、まだ避難先から戻れない人達も大勢いるという?!解決しないまま、そのまま風化させて、無かったことにしてしまおう…というつもりなのだろうか?!…その「無かった事」の中には、原発の危険も入っているのではないか?!…そうでなければ、なぜなし崩しに再稼働が、しかも地震が起こりそうな「ヤバイ」エリアの原発も含めて再稼働?!…これって、「今はとりあえず、何も起こってないから、何も起こらない事にしておいて、将来何か起こったら、その時になんとかしてもらおう」というのが見え見えではないか?!…そういう明かな危険を次世代に丸投げしておいて、その同じ世代に世話をしてもらおう…なんて、ちょっとムシが良すぎるんちゃうか?!

 

それを解決するいい方法がある…政治家の方々が、まずその原発の地域の近くに住むというのはどうだろう?!…まぁ、現役時代は引っ越すわけにはいかない…と言うなら、武士の情けで、「引退もしくは落選したらそこに住む」でもいい事にしてあげよう自分とは無関係な他人事だと思っているから、いつまでもそのままにしているのだろうが、もし自分がそこに住まなければならない…となれば、もうちょっと真剣になるのではないか?!…逆に、そうでもしない限り、このままでは絶対風化促進されてしまう様な気がする

 

また今日はオスカー・ナイト…だが、これについては、また別に機会にお話ししたい…

 

 

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