こんにちは。ニューヨークで役者やってます、まみきむです。

NYアクターの生活、オーディション、現場での様子、また独断医よるツッコミなどをお届けしています。

 

関西の実家から、北陸の温泉(過去記事参照)や京都(過去記事参照)で少し遊んだ後、NYに帰る前に東京にも1泊したのだが、今回は錦糸町にあるホテルに滞在した…実は錦糸町には、東京に住んでいた時でさえ行ったことが無かったので土地勘ゼロだったが、友人お勧めのホテルがそこにあったからだ…実際そのホテルは駅からも近く、かなり気に入った…何よりもホテルの部屋から東京スカイツリーが一望できるのだ!

 

 

もっとも、最初昼間に見た時は、正直言って「こんなもんか…」てな感じだったのだが、夜になるとライトアップされたスカイツリーがすぐ正面に見えるのは、やはり嬉しかった…

 

 

とはいえ、実は私も夫も高い所は苦手なので、わざわざタワーの上に登りたいとは思わない…しかし、道を曲がってすぐ正面に見えたりすると、やはり心躍るものだある…

 

 

帰りの飛行機は夕方7時45分羽田空港発だったので、朝ホテルをチェックアウトした後、スーツケースを預かってもらい、そのエリアを少し探索する事にした…

そこでまず、近くにあった葛飾北斎美術館に行ってみる事にする…グーグルマップによると、そこは循環バスで5分ぐらいだという…幸いバスはすぐに来て、しかもどこまで乗っても100円?!…実は歩けない距離では無かったが、あっさりバスに乗り込んだ…

 

北斎美術館は現在特別展は設定中でクローズ…とかで、常設展しか見られない…との事だったが、我々には出直すオプションはない…その常設展というのは、北斎の作品…のレプリカだそうだ…メインの展示物が全てレプリカって、美術館としてどうよ?!…と突っ込みたくもなったが、版画なのでレプリカでも素人目にはわからないから、意外にも楽しめた…

何よりも北斎が、あの有名な富嶽百景にたどり着くまでの画風の変遷や、浮世絵版画以外の作品も意外に面白かった…特に有名になってから、どんどん増えるお弟子さん達の為に、画法のテキストブックを作ったり…今でいう漫画のようなものも描いていたり…と、知らなかった彼の素顔も興味深い…

それでもその常設展だけでは1時間ももたず、次の行く末を探さねばならなかった

 

その日の天気は曇り空…気温もかなり低いので、あまりあちこち歩き回る気にはなれない…それにその前に美術館でずっと立ちっぱなしだったので、少し疲れてもいた…

それならまた循環バスでどこか別のところに移動しようか…とバス停に向かった時、閃いた!このバスにこのまま乗り続けて一周すれば、1時間くらい潰せるのでは?!

しかも、そのバスは結構観光名所が順路に組み込まれていて、さらに街の中を走って行く…そのクッションはスプリングが効いて座り心地も抜群暖かい車内からそのまま街の様子を眺めていればいいのではないか?!…これは大正解だった…

 

また、こうして改めて見ると、墨田区には結構史跡が多い…循環バスは、忠臣蔵でお馴染みの吉良邸跡や回向院なんかも通っていくし、「勝海舟生誕の地」なんてのもあった?!…そうか、彼はチャキチャキの下町の江戸っ子だったのか…両国の国技館も、考えてみたら初めて見る?!…そしてその名所以外では、下町情緒たっぷりの細い路地をぼんやり眺めているのも悪くない…そして、暖かい車内と快い揺れに、時々ウトウトしたり…やがてバスが止まり、ほとんどの人が降りて行くので、何やここは?…と思ったら、なんとスカイツリーが至近距離に?!

 

 

スカイツリー駅というのがその前にあったのだが、スカイツリーにもっと近いのはこの押上駅だったようだ…そして、そこから出発地点の錦糸町駅までは、割とすぐ着いた…この循環バスは意外に楽しかったし、着いた頃にはちょうど昼食時…しかもこれはたった100円なのだから、なんだか申し訳ないような気もする…

 

お昼を食べて、ホテルでスーツケースをピックアップし、まだ少し時間があったので、コーヒーを飲みながらのんびりする事にした…若い頃の旅は少しでも多くの事を時間内に盛り込もうとしたが、今では旅の仕方も変わってくる

この後は空港に向かうだけ…あっという間の里帰りだったなぁ…と、少し感傷的になりながら、旅の終わりの余韻に浸る…もっとも、この時は、本当の旅の終わりにもう一波乱あるなどとは思ってもいなかったのだが、それはまた別の機会に…

 

 

★過去記事★