こんにちは。ニューヨークで役者やってます、まみきむです。

NYアクターの生活、オーディション、現場での様子、また独断によるツッコミなどをお届けしています。

 

昨日は更新をサボってしまったにも関わらず、なぜか更新しない方がアクセス数が増えている?!見に来て下さった方々、本当にありがとうございます!

 

そのサボってしまった原因は、実は昨夜、ワークショップに出席したら、帰って来た後、疲労のあまり寝落ちしてしまった為…

このワークショップ、本来なら第1週目は自分の持ち込んだ台本でプレゼンし、2週目はキャスティング·ディレクターの指定する台本でやる…というものだったのだが、前にもお話ししたように、第1週目には行けなかった過去記事参照)…しかし、何と2週目だけの参加も認めてくれる?!…というので、喜び勇んで参加した訳である。勿論、この日には仕事は入れなかった

 

この様にキャスティング·ディレクターから送られた台本をプレゼンする…というのは、実際のオーディションと同じ形態だし、その課題の台本も、そのキャスティング·ディレクターが過去に本当にキャストしたものである事が多いので、キャスティングの決め手となった要素なども聞ける…こういう実際に業界で活動している人の言葉というのは、まさに値千金…今回も目から鱗が落ちまくり、非常に有意義なものだった…が、その分内容も無茶苦茶濃く、久しぶりに「学習した~!」という感じ…確かに、この歳になると、そこまで長時間集中して何かを学ぶ…という事も珍しくなる…

 

私に与えられた課題は、ガソリンスタンドの店員さん(これが私)が、客にその周辺の現状を説明している…という1ページちょいの短いシーンである…これは実にタイムリーだった…というのも、実際、私がよくオーディションを受けるのもこうしたチョイ役が多いからだ…こういう役は人種や性別、年齢などをオープンにしていることが多い「Diversity spot(多様性を導入する手段)」なので、その人物の設定などないに等しい場合が多く、そうなるとどういうキャラクターにするか…にも、ものすごい数の選択肢が生まれる…そこで、今回も2~3バージョンのキャラクターを準備していった。

 

シーンには登場人物が2人はいるので、相手役を読むリーダーを頼まねばならない…そこで私も信頼できる参加者にリーダーを頼んだが、何と私も他の人に頼まれた?!…これは名誉なことではあるが、自分のプレゼンより緊張する…下手な事をして相手の邪魔をしてしまってはいけないし、何より相手のペースに合わせなければならないからだ…前にも言ったように、アメリカ人俳優はとにかく喋るスピードが速いのだ…

 

実はこうしたワークショップに、コロナ後に参加するのは初めてである…勿論私はしっかりマスク着用で行き、自分のプレゼンの時だけ外す様にしたが、ワークショップの参加者のほとんどがマスクなし?!…しかし、さすがにキャスティング·ディレクターはずっとマスクしたままワークショップを行なっていた。

 

そのワークショップは、非常に内容の濃いものだったが、単なる理論だけではなく、それぞれ実際に目の前で行われている演技を元に教えられるので、非常にわかりやすい…また、このワークショップに参加している人達の大半は、すでに何年も俳優のキャリアのある人達ばかりなので、それなりに準備をして臨むのだが、それにキャスティング·ディレクターが「鍵」となるアドバイスをすると、その芝居が2度目にはガラリと変わり、格段によくなるではないか?!…しかし実際のオーディションでは、その「鍵」を最初から自分で見つけなければならない

 

しかも、その「鍵」台本上に見つかるものもあれば、実は脚本を全部読まないとわからないものもある…しかし、いつも全部の脚本を読めるとは限らない…というか、読めない事の方が多い…そこで脚本全体が読めない時は、キャスティング·ディレクターに質問する…その「鍵となる質問」をいかにするか?…というのが、実はこのワークショップの重点でもあった…

 

例えば、「かつて関係があった男女が、十数年後に再開するが、女の方は成功して金持ちになっているが、男の方はすっかり落ちぶれている」というシーン…1回目はその女優さんは、男の事はもう何とも思っておらず、華やかに自分の現状を誇示する…ところがそこへ「彼女はまだこの男の事を愛しているのではないか?」という「質問」が投げかけられ、その答えが「YES」となった2度目は、その演技は遥に複雑で陰影に富んだものとなり、同じシーンが全く違う印象になるではないか?!…その「鍵となる質問」の重要性を目の当たりにし、目から鱗が落ちまくる…

 

そういえば確かに、いつもオーディションの前に「何か質問はありますか?」と聞かれるのだが、こういう事だったのだ!…しかし、質問できる様になるには、それだけわかっていなければならない…ましてやそのシーンを最も効果的にする為の「鍵となる質問」って?!…これはいうほど簡単ではない…

 

え~っ?質問?…どないせぇっちゅうんじゃ~?!…とパニクっている間に、私の順番がきてしまった…そして、ただでさえ動揺している所に、さらに追い打ちをかけるような事が?!

 

その2へ続く)

 

★過去記事★