こんにちは。NYで役者やってます、まみきむです。

NYアクターの生活、オーディション、現場での様子、また独断によるツッコミなどをお届けしています。

 

先日から手に汗握る…というより、もはや胃の痛くなる様な思いで見守っている中間選挙過去記事参照)…特に上院の選挙結果を固唾を飲んで見守っていた…

現在は投票所で票の開票は終わっても、郵送による投票がまだ進行中で、これがまた滅茶苦茶時間がかかるのだが、この郵送による投票には民主党票が多いので、それがどこまで追い上げてくれるか…と、それに期待していたところもある…

 

ちなみに、その前に見た段階ではアリゾナ州が民主党優勢ネバダ州が共和党優勢、そしてジョージア州は来月の決勝戦に持ち越し…というもの…実はこれらの州はいずれも、それまではバリバリの共和党州だったのだが、何と今では勝利の鍵を握るSwing Statesに?!…そうこうする内に、アリゾナ州が民主党に決まり、残りはネバダ州とジョージア州…ただ私が見た時点では、ネバダ州はまだ数パーセントの差が開いており、微妙なところ…というより、むしろやっぱりここは共和党で、2020年の様に、またもやジョージア州の決戦次第かなぁ…という予想だった…

 

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ところが昨夜、何とネバダ州のCatherine Cortez Mastoが、奇跡の逆転勝利?!

私はそれを偶然SNSで知って「Nevada got Blue!(ネバダが民主党になった!)」と夫に言った途端、涙ぐみそうになった…

 

 

これで共和党49席に対して、民主党が50席厳密には民主党は48席であと2席は第三党なのだが、これらは政策は似ているので連立政権扱いとなる)…もしジョージア州も民主党になれば、正真正銘過半数獲得…そしてたとえジョージア州が共和党になっても50対50のタイで、やはりmajority(過半数)…なぜタイなのに過半数扱いか?…と言えば、もし議会の票が50票ずつでタイの場合は、副大統領が決定の1票を投じる事が出来、現在はカマラ・ハリス副大統領は民主党なので、彼女の票も入れて51、すなわち過半数…というわけである…

 

これが何故そんなに大事なのかと言えば、バイデン大統領が、色々と政策を実行しようとしても、上院で過半数を取っていなければ、それらはことごとく議会でブロックされてしまうからだ…アメリカで未だに銃規制が進まず、医療保険やインフラが「ホンマにお前は先進国か?!」という程お粗末なのもこのせいである…という事は前にもお話した。(過去記事参照)

 

また大統領選で負けた党が、2年後の中間選挙で圧勝する…というのが、これまでのアメリカ史のパターンで、また中間選挙前の世論調査では、バイデン大統領の評価が意外に低かった…その理由はインフレなどの経済政策のせい…というが、はっきり言って、経済政策なんて、下手こけばすぐに悪化するものの、何か対策を講じても、実はちょっとやそっとでいきなり効果が出るものではない…今色々やっている効果が出てくる迄、うまくいっても1~2年掛かるので、おそらく国民が本当に「経済が良くなった」と感じられるのは、多分2年後くらいではないか…という気がする…しかしせっかちなアメリカ人は、2年も待ってられへん!…と、即効性を期待する…なので、2年経ってもこれかい?!…というわけで、どうしても評価は低くなるのだろう…

 

そういった状況から、中間選挙はまた共和党の圧勝となる「Red Waveがくる!」と言われていた…しかし共和党は中絶禁止法の推進、銃規制の撤廃、さらに公的年金の廃止などを公約に上げている…しかも前にも言ったが、共和党候補の多くがElection Denyer…そんな人達に議会を牛耳られたら、民主主義自体が危機にさらされてしまう?!

 

しかし、心配していたRed Waveは来なかった上院は民主党が過半数を取り、実は下院も…

 

ひょっとしてこれもこのまま追い上げて、結構いい線行くんちゃうか?!…という希望さえ出て来るではないか?!

 

この民主党の快挙の底力となったのは、実はZ世代の若者達彼(女)等の票が、実はアリゾナ州やネバダ州をガチのレッドからブルーにスイングさせた

 

それについては、そのお膝元ネバダ州在住のyums-taさんによる、こちらのブログが非常にわかりやすい。

 

こういう若者達が居てくれる限り、アメリカの将来もそう悲観したものではないかも…という希望が少し持てるような気がした…
 
★過去記事★