こんにちは。ニューヨークで役者やってます、まみきむです。
NYアクターに生活、オーディション、現場での様子、また独断によるツッコミなどをお届けしています。
先日お話しした、ブロンクスのちょっと危ない雰囲気の場所にある撮影所（過去記事参照）…実際の撮影はそこではなく、別な場所である事を祈っていたのだが、実は何となくそこで撮影するような嫌な予感はしていた…そうしてそういう嫌な予感に限って的中するのが、私…
週末にコールタイムと撮影場所が送られてきたのを確認すると、何とそのブロンクスの撮影所ではないか？！
またもやキャスティングに嵌められた!…もしそこの撮影所で撮影することが最初からわかっていたら、おそらく私はその仕事を断っていた…というか、そもそもサブミットもしなかったはずである…しかし、最初キャスティングから言われていたのは、「Covid Test & Fitting in Bronx. Shooting in NYC」…つまりコロナ検査と衣装合わせはブロンクスで行われると明記してあったが、撮影はNY市内の何処か他のところだよ！…と思わせるように仕向けてある?!…まぁ、ブロンクスもニューヨーク市の一部なので、決して嘘をついたわけではない…というのがミソであるが、それなら「Covid test, Fitting & Shooting in Bronx.（コロナ検査、衣装合わせ、撮影はブロンクス）」と明記するべきである…そうしなかったのは、コロナ検査と衣装合わせは真昼間の安全な時間帯だが、撮影日には早朝のまだ暗い時間帯もあるから、それに躊躇するBGが多いため…実際、私もその１人なので、キャスティング側としてはぎりぎりまで伏せておきたかったのだろう…そういう確信犯なら、おそらく事前に聞いたところで「まだわからない」と言われるのが関の山…実際、ロケの場合は撮影場所が変更になる事が多いのだが、撮影所のセットでそれがわからないと言うのは、まずあり得ない…撮影所内に、そのセットを前もって作らなければならないのだから…百歩譲って、本当は最初は別の場所を予定していたら、それがポシャって、撮影所内になった…と言う可能性もゼロではない…のだが、その辺りは確認しようがない…
また期待していた駅からの送迎も、この撮影所ではないようである？！…それに考えてみたら、早朝怖いのは駅からだけではなく、実は直鉄のこのラインも結構物騒なのだ…
そういう時に私が頼りにするのはバス便である…が、クイーンズからブロンクスまでは、一旦マンハッタンへ出てそこから北上…という形になるので、地下鉄だけでも50分くらいかかるし、バスだと本数が少ないから１時間以上かかる…しかもそのバスも直行はなく、乗り換え場所がハーレムだったり、ブロンクスだったり…返って怖い？！
そうなると、タクシーを使うしかない…が、マンハッタン内ならともかく、クイーンズの住宅街でそんな時間に流しのタクシーなど走っているだろうか？…となると、カーサービスを予約しなければならないのか？！…ギャラの安いBG仕事の為に一体いくらかかるねん！
その時、思わぬところから有力な情報が？！…まずその仕事に私の友人もブックされていることが判明！…正直言って、この仕事をキャンセルする…というオプションも考えていたくらいだったのだが、そのことを聞いて働く気になった…そしてベテランの彼女は「Lyftを使うつもりだ」という？！…Lyft…その手があったか？！
実は、私も同じようなカーサービスのUberを使う事も考えていたし、実際以前アカウントも持っていたのだが、その会社がトランプのサポーターであることが判明した途端、アカウントを速攻でキャンセルした…ということがあった…また、Uberの利用者への被害も色々報告されている…しかしアカウントはすぐに作れる事がわかっているので、最後の手段…としてのオプションとしていた。
Lyftも同じようなもの…かもしれないが、こっちの方のアカウントを、オプションとして持っていた方がいいかもしれない…
実は私は全く知らない人の車に乗る…というのにかなり不安を抱いている…同じ理由でタクシーも実はあまり好きではないのだが、まだタクシーは資格もいるし、何かあったらレポートする先があるが、車さえ持っていれば誰でもできる個人のUberではそれは難しい…そもそもそんな深夜や早朝に流している車…って、そっちの方が怖くないか？！
しかし、ならばまだ暗い早朝に物騒な地下鉄や徒歩と、どちらが危険か？！…となれば、こちらの方がもっと怖い…
それにカーサービスは、何よりも街角でその車を待っている間が怖い…と思っていたが、自宅からピックアップならその心配もない…
問題は料金だが、この際必要経費だと思うしかあるまい…ニューヨークは、安全をお金で買う場所なのだ…
★過去記事★
