こんにちは。ニューヨークで役者やってます、まみきむです。

NYアクターの生活、オーディション、現場での様子などをお届けしています。

 

311こと、東日本大震災からはや11年…実は、去年も似たような事を書いてはいたが(過去記事参照)、前にも増して、震災の東北の復興については何も聞かなくなって久しい

さながら、もうとっくの昔に全て復興完了…と言わんばかりだが、福島原発はどうなってる?!…という事に、実は日本より欧米のメディアの方が関心を持っているような気がしてならない…というか、日本に関心がなさすぎる…というか、関心持って欲しくない?!…だから関心を持たせないようにしてる?!

 

もっとも、コロナ禍、東京オリンピック、オミクロン、そして現在のウクライナ情勢…と、世界中にこれでもかこれでもかと、大きな問題が起こりまくるので「それどころやないわい!」と言いたいかも知れないが、いや、十分「それどころ」やろう?…だって他でもない、日本国内の話なのだ…

 

古いパソコンのように、上書き消去してしまえば「なかった事になる」…というならそれでもいいが、如何せん、現実はそういう訳にはいかない…むしろ、ロシアによるウクライナのチェルノブイリ原発の攻撃によって、原発とは「一歩間違えば即核爆弾になる可能性のあるもの…という認識が、改めてリニューされ、その例に出されるのが「Fukushima」だったりする…その時、「そういえばあれ、どうなってるんやろう?」と思えど、一向にその話が伝わってこない…のみならず、なし崩しに再稼働?!…黒いビニール袋詰された汚染土の行方は?!…そして今も拡大する汚染への対策は?!…そもそも除染の手段はあるのか?!…そしてそこから強制退去しなければならなかった人達は、無事戻れたのだろうか?…もしまだなら、その目処は?!仮設住宅住まいの人達は?!「あれどうなった?」問題満載なのだが、どうもそれらは「なかった事」にし、その内皆が忘れてくれないかなぁ…と期待されているような気がしてならない…

 

繰り返すが、これは日本から遠く離れたサハラ砂漠の問題を何とかしろ…と言っているのではない…他ならぬ日本国内の話なのだ…しかもそんなに広くもない国である…どこぞの国のミサイルが原発に落ちれば、速攻で日本全国運命共同体「なかったこと」にしている場合ちゃうんちゃう?!

 

前にも書いたが、ニューヨークに住んでいるくせに、その311の震災当日に限って私は日本(厳密には、成田上空)にいた…(過去記事参照)

その時に感じた恐怖は、地震や災害の恐怖より、「何も知らされない」恐怖の方が大きかった…

暗闇の方が、明るいライトに照らされたモンスターより怖いように、「見てはいけない」「知ってはいけない」という隠された存在の方が、実際に山積みされた問題よりずっと怖いしかし一旦全てを日の光の元に出してみれば、案外解決の方法も見つかるのではないか?!

11年前より、世界中の技術も進んでいるのだ…日本だけで解決できないなら、他の国へ協力を求めるのも手だろう…放射能汚染に巻き込まれるくらいなら、技術協力してくれる国の方が多いのではないか?!

 

「先送り」は解決ではなく、次世代に問題を押し付ける事である…そしてそうした問題は大抵もっとひどくなっていたりする

もっとも「様子見」という選択もないわけではない(過去記事参照)…そして、この11年間放っておいたのも「様子見だった」というなら、まぁ、武士の情けで、この際それ以上突っ込まずに置いてあげてもいい…

しかしもしそうなら、その時には、様子見している内に手遅れになり、もっと大きな災害につながる…という危険性がある事を、十分認識しておかなければならない…そして、そういう危険がないかどうかは、やはり定期的にチェックする必要がある

丸10年越えた今こそが、その「チェック」のタイミングではないか?!…あくまで様子見だったというなら、せめてその様子見のルールくらいは守ってほしい…

 

★過去記事★