こんにちは。ニューヨークで役者やってます、まみきむです。
NYアクターの生活、オーディション、現場での様子などをお届けしています。
前回のお話:
中々銃規制が進まないアメリカで、少しでも実現可能な規制の方法を、私も少し考えてみた。(…って、誰に頼まれたわけでもないのに?!)
ちなみに銃規制に関して、実は私の本音は、もちろん「全廃」…つまり、日本のように警官や自衛隊員などのプロ以外には、銃器を持つ事は一切禁止…というのが、一番いいとは思っている…が、そういう秀吉の刀狩、或いは明治政府の廃刀令の様なやり方は、アメリカではかなり難しい…何てったって、よせばいいのに、銃を保持する権利が、合衆国憲法で保障されてしまっているのだ…しかも第2条…表現の自由の次…って、そんなに重要な事か?!と思いっきり突っ込みたくなるが、憲法を変える…というのは、並大抵の事ではない…
なので、やはり妥協案が必要だろう…そこで、基本的には銃を所有する権利は否定しないけれど、それに厳しい条件を付ける…というなら可能なはずだ。
まず、AK15の様な、軍隊様式の大量殺戮可能な銃の一般人への販売や所持は禁止する…そもそも戦場以外でそんな銃を使う事などあってはならないわけだし、それを素人が持つ理由などどこにもないのだ…実際、クリントン大統領の頃に、そうした銃を規制した事はあり、その間にはMass Shootingはほぼゼロだった…Mass Shootingが激増し始めたのは、10年後にその規制の期限が切れた時、ジョージ・W・ブッシュ大統領があえて更新しなかったからである…
その代わり、狩猟に使う普通のライフルなどの売買は合法とする…これも私の個人的な趣味では、動物を撃ち殺す事を楽しむハンティングなどもってのほか!…と言いたのだが、例えば先住民族のように、伝統的にハンティングで生活している人達もいるし、また全部違法にしてしまうと、絶対に闇マーケットで出回るに決まっている…そうなると誰が何の銃を持っているか、誰も把握できなくなってしまう…という危険がある。
その代わり、その合法銃の扱いは、自動車と同じ扱いにすればいいのだ!
まず筆記と射撃の実技の試験を通り、免許を持った人だけが、銃を扱う事ができる様にする…そして、自動車のように、その免許は5年に1度は更新を必要とし、その更新の際には、目の検査と射撃の検査を義務付ける…的もよく見えず、射撃の腕も鈍ってどこに当たるかわからない様な人に銃を撃たれては堪らないからだ…
さらに、自動車のように、購入時には必ず登録し、その銃がちゃんと整備されているかどうか定期的に検査し、車検…ならぬ銃検を義務付ける…整備が悪い銃の暴発事故で亡くなる人も多いからだ…
また自動車同様、購入時に必ず保険への加入を義務付ける…これは自動車事故の様に、どんなに気をつけていても、ついうっかり人を撃ってしまう様な事故が起こるかもしれないからだ…
さらに、銃に高い税金を掛けて値段をあげる…その税収入も入るし、本当に欲しい人は、どんなに高くても買うだろう…高級車がしっかり売れているのがその証拠である…値段が高ければ買わない…というケチな銃の消費者には、むしろ購入を諦めてもらった方がいい…
また、購入の前に一定の「待ち時間」を置く…その間に頭を冷やし、待ち時間が過ぎたらやっぱりやめ~!という人もいるかもしれないからだ…一旦売って仕舞えば、それを回収するのは容易ではないが、中々売らないことで、客を選ぶ…という事は十分可能だ…
さらに、その待ち時間中に所有者の厳密なバックグラウンドチェックを義務付ける…それには、テロリストのリストに名前が載っている人や、犯罪歴のある人、さらに薬中や精神障害の治療(軍隊でのPTSDも含む)の記録がある人は銃を購入できない…これは免停された人が自動車を購入できないのと同じである。
つまり、銃や保険を購入できる程度の経済力、そして筆記試験を通る知力と学力、実技試験を通る技術を持つ人だけが、銃を保持する事ができ、さらにそれを保持し続ける為には日々鍛錬…視力や射撃の腕が鈍れば免許剥奪…もっとも、この銃を自動車に置き換えれば、これらはすでにやられている事である…自動車でもできる事が、銃でできないわけがない…
これなら合衆国憲法で保障されている、Gun Right(銃を保持する権利)を否定するわけではないから、共和党の人達に文句は言わせない…また経済力と自由の大きさが比例するのは資本主義の鉄則…これこそアメリカンではないか!
少なくとも、無職で頭の悪い若者が、衝動的に機関銃を買い、買った翌日にスーパーで銃を乱射して大量殺戮をしでかす事は、今より難しくなるだろう…もっとも、そうした若者が、障害を乗り越える根性があり、その為にせっせと働いて金を貯め、日々射撃の訓練に勤しみ、ちゃんと免許をとって保険も税金も払い、一定の待ち時間を耐えて待つ…という人になら、私も百歩譲って、銃の保持を認めてもいい…しかし、逆を言えば、そういう人でない限り、銃なんて持たせてはならないのだ。
もっとも、それでも銃の被害は完全には無くならないだろう…自動車事故が一定数起こるのと同じことである…しかし、おそらくこれで、少なくとも今の様なMass Shootingは確実に減るのではないか?
この際贅沢は言わない…スーパーに買い物に行っただけで、機関銃の餌食になる様な目に遭うのだけは、ゴメンである…
