こんにちは。ニューヨークで役者やってます、まみきむです。
NYアクターの生活、オーディション、現場での様子などをお届けしています。
コロナでシャットダウンされた後、5ヶ月ぶりに撮影の仕事でフィラデルフィアにやって来た。
そのお話はこちら:
リハーサルは午後の4時前に終わり、その日はフィラデルフィア泊…同じホテルに滞在しているキャストの一人は車で来ていたので、それに便乗してホテルまではすんなり着いた。
まだ日は高い…若い頃なら、よし、時間があるから観光や!…と思ったかもしれないが、その朝は4時起きで早朝の電車に乗ってフィリーまで来たし、それから現場に着くまで一悶着あったし、その後はずっとリハーサル…さすがに疲れて、出かける気にはならなかった。
それに加えて、まだコロナの危険は去っていないのだ!…ここでうかつに人混みの中に行って、感染してしまってはシャレにならない…
そこで、ずっとホテルにいる事にした。
ちょうどチェックイン時間も始まった頃だったが、さすがにこの時期にホテルに泊まる人はあまりいない様で、チェックインしていた客は私の他には1組だけ…フロントにも一人しかいなかったので、その客のチェックインが終わるまで2m離れたところで待つ…
実は以前声の仕事で、このホテルのトレーニングビデオのナレーションをやったことがあり、「うちはこれだけお客を大事にしています!」という内容だったのだが、そのフロントの黒人女性は、そのトレーニングビデオを見てないのか、「名前は?」「(クレジット)カードは?」とミニマムな会話で、極めて無愛想…しかし、私の前の黒人の兄ちゃんにはにこやかに話してたやんか?!…そこでは、チェックインの時にまず部屋代を払う様なのだが、示された金額が予約していたのよりかなり高い?!…何や、これは?!…と聞くと、保証金50ドルが加算されていて、これは問題なかったらチェックアウトの時に払い戻すという…そういうことは事前に説明しろよ!…おまけに、チェックインの時に「焼きたてのクッキー」をサービスしてくれるはずなのに、それもくれず…しかも、間抜けなことに、私もその時その事はすっかり忘れていた!…しかし、私がロビーの無料WiFiのアクセスに着いて尋ねると、相変わらずにこりともせずにパスコードの書いたカードを渡す…しかしそれはなんとメンバーのみ対象の部屋で使える無料WiFiだった!…しかし私はメンバーではないのだが…これは彼女のサービスなのか、それともロビーには来ないで部屋に居て…ということなのか…まぁ、ありがたく頂いておく。
部屋は15階で街が一望できるCity View付き…意外に広々していた…
そこで早速楽なジャージに着替え、ベッドにゴロリ…メールをチェックしたり、夫とビデオチャットで話したり…すっかりくつろいでいる内に、なんだかお腹が減って来た…
フィラデルフィアの名物といえば、Philly Cheese Steak Sandwich!…グーグルマップで調べると、ここから歩いて15分くらいのところで食べられる様なので、そこまで散歩する事にした。
ホテルはダウンタウンのど真ん中にあり、主要な観光場所には歩いて行ける…まず目につくのが、フィラデルフィア市庁舎…この建物と天辺のウィリアム・ペンの像は、フィラデルフィアのシンボルで、さながらニューヨークのエンパイア・ステイト・ビルみたいなものなのだろう…せっかくなので、そこまで行ってみる事にする…
その途中、由緒ありげな古風な石造りの建物の前を通り過ぎる…が、それらが近代的な高層ビルの間にあったりするのだが…
メイソニック・テンプル
フィラデルフィア市庁舎
本来なら、観光客で埋まっているであろう市庁舎前も、その道中も、がら~んとして人気が無い…まぁ、密になるのを心配する必要がないのはありがたいが、やはりまだまだ「非常時」なのだなぁ…と今更ながら思い知る…
それでも、バーやレストランのアウトドア(実質的には歩道の上なのだが…)の席は、結構埋まっているから、数少ない観光客は、皆そういうところで夕食を食べていたのかもしれない…
お目当ての場所はすぐに見つかったが、皆オンラインで先に注文し、引き取りに来ている…しまった、私もそうすればよかった!
でも、店内でも注文できた…たとえ屋外の席でも、まだ私はイートインする勇気はないので、テイクアウトを頼む…その時に、「チーズはいるか?」と聞かれた…フィリー名物のステーキサンドイッチは、チーズを入れるのが普通なのだが、実は私はチーズバーガーの様に、肉とチーズの抱き合わせ…というのは、決して嫌いではないのだが、「どっちか片方でいいんちゃう?」というのが本音である…まぁ、最初からついてくるなら「チーズ抜きで」などとは言わないが、オプションがあるなら無しでいい…そこでチーズは抜きにし、代わりにピクルスと炒めたタマネギも入れてもらう事にした…しかしやはりフィリー・ステーキサンドには、チーズは必要だったのだ!…というのも、チーズ無しのステーキは驚く程ドライ…つまりパサパサだったのだ!…これはそこだけがそうだったのかもしれないが、おそらくチーズをかける事が’大前提…というのもあるかもしれない。肉汁たっぷりのステーキにチーズでは、いくらなんでも重過ぎる…だから、ドライなステーキくらいがちょうどいい…という事か?
しかも、そのサイズが半端ではなかった…
ちなみに、この水ボトルは、普通の500mlの奴である…なので、このサンドイッチの長さはゆうに30cm以上はあったのではないか?
ちなみに、この巨大なサンドイッチの大半は私の胃に収まった…もっとも、もしチーズがかかっていたら無理だったかもしれないが…
お腹が一杯になったら眠くなったが、寝る前に、昼間リハーサルで変更されたセリフを覚え、細かいところの演技プランを立てて明日に備える…しかし10時半にはもうどうにも眠くなった…明日はいよいよ撮影だ…