「わたしと犬」未羽さん出演作品
この前、ウチのエリート重症者(意味不明な方は、サイドバーやメッセージボードからご覧ください)の未羽さんから、こんな宿題をいただきました。
>今度セレブ未羽とゆかいな黒犬の3D純愛小説を書いてください。
>出演料は、新年につきサービスいたします。
ということで、早速、考えてみました。
本編どうぞ。
「わたしと犬」
いち、に、さん、し・・・。
8匹いる。
寝そべった母親からミルクを奪いあう黒いラブラドールの仔犬たち。
激安ペットショップ「イノチ」は、郊外にある人気店。日曜日の今日も、大勢の客で賑わっていた。
未羽は、家族とともにペットを探しに来ていた。二人の子どもが、犬を飼いたいと言い出したとき、母である自分が世話をしなければならない”諦めの覚悟”はできていた。
未羽の夫が、卵を丸呑みしようとしいるヘビを凝視していた未羽を呼んだ。
「おい、アレなんかどうだ?」
ガウアーッ!ゴボブワーッ!
透明のアクリル板を、狂ったようにかじりつこうとしている黒い仔犬。吠えまくるその仔犬をよそに、母犬と他の7匹の仔犬は、幸せそうに安らかな寝顔で寄り添い合っていた。
夫は、冗談のつもりで未羽にすすめたのだが、未羽はその暴れ狂う仔犬を見た瞬間、ある思いで頭の中がいっぱいになってしまった。
(な、なんて可愛いのかしら・・・。
ただれた口端から滴る泡混じりのヨダレ。焦点が定まらないつぶらな瞳。そして、母親のミルクだけでは満たされない、ハングリースピリッツ。この子は、自由を求めている。こんな場末のペットショップでくすぶっているようなタマじゃないわ。
そう・・・。
この子は、わたし。
家庭という鎖で繋がれ、幸せというぬるま湯に浸かり、あれほど嫌っていた常識に牙を抜かれ、平凡な主婦に成り下がってしまったわたし・・・。
昔は、ジャックナイフケースの未羽と呼ばれ、誰もが恐れをなして、わたしが歩き進む道をそそくさと開けたものよ。
いいわ。わたしが、あなたを解放してあげる。あなたに、世界の広さを教えてあげる。
さあ、わたしと一緒に来なさい!
今日から、わたしとあなたは一心同体少女隊よ!)
未羽が心の中で、決意の叫びを咆哮しているうちに、夫と子ども二人は、眠っていた黒いラブラドールの仔犬の一匹を購入していた。
「うわー!めっちゃ可愛い!」
「この子、男の子だよね」
「賢そうな顔をしているな」
「・・・・・・」
帰り道、車内で盛り上がる夫と子ども二人。未羽は、助手席に座り、窓の外の流れる景色を眺めていた。
(あぁ、新しい家族の誕生って、どうしてこんなにも幸せな気持ちになるのかしら?)
これから始まる楽しい出来事を想像する未羽。後部座席では、子どもたちが、愛くるしい仔犬を取り合いしている。未羽は、この黒いラブラドールの仔犬に、不思議な縁を感じていた。
(そういえば、ラブラドールって、3文字目のラを抜くと、なんだかイヤラシイわね・・・)
後に、この仔犬は”シュナイダー”と名付けられ、未羽と共に様々な難事件を解決する天才探偵犬として活躍する。世界的な探偵組織“グループ・コーナン“に所属するシュナイダーに与えられたコードネームは、 “戦慄の赤い砂嵐“ 、略して「B蔵」だった。
ジャックナイフケース未羽とB蔵の戦いは、始まったばかり・・・・・・。
いつもどおり、雑な感じで、スンマセンフォルテシモ。
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