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なにも残らない昔話#6 ~アニキ☆マンマン外伝~

なにも残らない昔話 ~アニキ☆マンマン外伝~



「そんな・・・。子畑さんなんて・・・。花梨と呼んでください」
花梨の声が聞こえていないのか、エヌティジはスタスタと奥にあるエレベーターホールへと進んでいきました。一面ガラス張りの壁から差し込む陽の光が、エヌティジの後ろ姿を照らします。
(エヌティジさん・・・)
花梨は胸の奥で、そっと、想い人の名前を呼んでみるのでした。


エヌティジを乗せた高速エレベーターが、最上階の四十八階に到着しました。
目の前に、奥行き十メートル、幅五十メートルほどのスペースがあらわれました。そこは濃いグレーのカーペットが敷き詰められていて、高い天井にはどこまでも均等に明るい照明ライトが埋め込まれています。前方に屈強な男が二人、濃紺のスーツ姿で立っています。その後ろには、とても頑丈そうな、黒く大きな鋼鉄ドアが閉めきられていました。
「おつかれさまです」
エヌティジは、二人の男に、柔らかくおじぎしました。
男の一人が、スーツの内ポケットから携帯電話を取り出して、なにやら小声で短く会話しました。 黒いドアが、音もなく、左右に開きました。
「どうぞ、お入りください」
エヌティジは、軽く会釈しながら、開かれたドアの向こうにある部屋の中へ歩き進みます。部屋の中はとても広く、壁も床も高い天井も、全てが真っ白な部屋でした。
部屋の真ん中には重厚な木製の机があり、その前に初老の男が一人立っていました。白髪の天然パーマ、同じ色の口ひげは綿のようにふんわりです。優しさに満ちあふれた瞳は、どこまでも澄みきっています。ずんぐり体型を、清潔な白衣が丸く包み込んでいました。



なにも残らない昔話 ~アニキ☆マンマン外伝~ 目次作りました【クリック】

今回の話は、わたしが大好きなあの美少女【クリック】 とのコメントのやりとりをしているうちに思いつきました。

※この話が、アニキ☆マンマン#1~ へ続くと思います、多分。