なにも残らない昔話#4 ~アニキ☆マンマン外伝~
なにも残らない昔話 ~アニキ☆マンマン外伝~
「そのとおりです」
男は、満足そうにうなずきました。
「お世話になります。お父さん、お母さん」
丁寧に頭をさげてきた男に、おじいさんとおばあさんも頭をさげました。
「こちらこそ、よろしキュン。ついに、わしらにも、念願の子どもが・・・。息子よ・・・。おお、そうだ!名前を決めないといけないな」
「アンマンから生まれたから、“アンマン太郎“で、どうかしら?」
「“アンマン太郎“・・・。いい名前じゃないか。さすが、レイナ」
おじいさんとおばあさんは、自分たちの子どもに素敵な名前をつけることができて大満足です。
「せっかく考えてもらったのに、すんません。わたし、すでに名前は持ってるんです」
「え?」
「わたしの名前は、アン=ジャレジ。コードネームは、“エヌティジ“です」
「おお、そうか。そいつは、すまなんだ。わしら、子どもができて、すっかり浮かれてしまったようだ」
「いえいえ。気持ちはわかりますよ」
三人は、自分たちが新しく家族になったことが、嬉しくもあり、照れ臭くもありました。
「しかし・・・。なんで、せっかくできた子どもが、赤ちゃんじゃなくて、こんな成人男性なのかしら?」
おばあさんは、不思議に思いました。エヌティジは、その疑問に答えました。
「お言葉ですが、あなたがたの年齢で、赤ん坊が生まれるのは、あきらかに不自然です。また、妊娠期間もなしに、突然赤ん坊が生まれたとなれば、あらぬ疑いをかけられて、通報される恐れがあります。そうなれば、わたしは組織の元へ戻らなくてはならず、あなたがたは、せっかくできた子どもを失うことになります」
「おお・・・。それは、勘弁じゃ。わたしたちと一緒にいておくれ、マイ・サン」
おじいさんは、エヌティジにすがりつきました。おばあさんも、心の底から心配そうに半泣きの表情です。
「ご安心ください。わたしは、あなたがたの息子です。若い頃に勘当したバカ息子が、改心して戻ってきたことにでもすればいいのです。ご近所には、なけなしの親の財産を目当てに帰ってきた厄介者だとうそぶいておけばいいでしょう。わたしは、どんな形であっても、あなたがたの息子でいられれば良いのです。ありがとう、お父さん、お母さん」
「エヌティジ!なんて、心優しい子なの。あなたは、わたしたちの誇りよ」
おばあさんは感動の涙がとまりません。おじいさんは、そんなおばあさんがいじらしく、おばあさんの肩に、そっと手を置きました。
こうして、三人の家族生活がはじまりました。
しかし、幸せな時間は永くは続きません。組織がエヌティジをこの世界に送り込んだ理由が、結果として彼らを引き離すことになるのです。
なにも残らない昔話 ~アニキ☆マンマン外伝~ 目次作りました【クリック】
今回の話は、わたしが大好きなあの美少女【クリック】 とのコメントのやりとりをしているうちに思いつきました。
※この話が、アニキ☆マンマン#1~ へ続くと思います、多分。
※メチャメチャ苦労しましたが、記事欄の行間を空けることに成功しました。
これで、あのセクシーダイナマイトN4クイーンさん【クリック】 も、少しは読みやすくなったかと思います。
前回までのも・・・、っていうか、ブログの記事全部を 行 間 空 け て み ま し た、よろしキュン。