まずこの講義は、3月26日に行いました。


生徒は、和歌山高専4年生です。、


複素積分の第一の関門である、 Cauthy の積分定理


とそれを利用する積分の問題をやりました。


テキストは、和歌山高専で利用している


大日本図書 新訂 応用数学 です。


Cauthy の積分定理とは、皆さん、ご存知ですね。


Cauthy の積分定理













まずは、p.142 の例第4 を行いました。


複素関数 F(Z)をY軸の上半円周に沿って積分した価を

求めます。↓


142例題4













次は、同じ複素関数 F(Z) をY軸の下半円周に沿って積分

した値を求めます


143 toi5













その次も、同じ複素関数をX軸、正の領域の右半円周

に沿って積分した値を求めます


143 toi5













次の p.143 の例題5 あたりから、積分路に泣かされます。

長方形型の積分路をとります。


複素積分では、積分路の把握が、命といっても過言では、ありません。

C1の経路(つまり実軸上で)、与えられた積分の価を求めます。

この時、Gausuu 積分の知識が、必要となります。

C3の経路で、与えられた積分の式を再現します。

C1の経路とC3の経路とで、実部、虚部を比較することにより、

解答を得ます。

C2とC4の経路における積分は、R→∞ としたとき、

0に収束します。

この際、 p.138 の「積分の絶対値の評価」 に関する

不等式が威力を発揮します。

この式の扱い方は、是非、マスターしておく必要が

あるでしょう。

R→∞において「0」 を示すテクニックは、

複素積分において、いつも、付きまとう、

といっても過言では、ありません。



143reida5-1











reidai5-2












reidai5-3












reidai5-4



reidai5-4











和歌山高専の彼も、このあたりから、泣き始めました。