【株】 先週のおさらいと来週 | 小遣い0円サラリーマンの生き方

小遣い0円サラリーマンの生き方

転職で年収激減⇒妻ブチ切れ⇒小遣い没収⇒哀れなリーマン
6年の証券会社でのディーラー、個人投資家15年の経験を活かし、株・FX・投資信託等で小遣いを捻出。
世の中の貧乏サラリーマンを無くすべく立ち上がりました。
アフリエイトや自動売買には負けないぜ!!

どうも。

昨日の下落時の話で前振りしてますし、直近の下落から足許まで私の頭の中で考えていることを書こうと思います。

自画自賛しても仕方ないですが、読み返すとかなりいい内容なのでアメンバー限定で書こうと思いましたが、最近アクセスが増えているのでお礼の意味もこめて全体公開にします。

ブログを見た人は得した気分になって来週に臨んで下さいw


雇用統計は一番いい数字で着地したのではないかと思います。

雇用の回復も巡航速度で出口を早める必要も無い水準。

これによって急激なドル高もなくなり、米債金利の上昇も緩やかになる。

米株にとっては一番言いシナリオで、週末の上昇も納得がいきますね。


一番最悪な雇用統計が悪い→QEの出口戦略どころじゃない→買い入れ継続→ドル安→円高

米債高から日本の債券金利が低下して金利上昇が一服といういい面もあるかもしれませんが、今の局面は

日本株にとって円高が一番最悪シナリオだったと思います。


まあ、大穴でありえなかったと思いますが、K嬢と「雇用統計超いい場合はドル高、円安で日本株復活」という劇薬シナリオもありましたけど。

結果オーライで来週に期待しましょう。

※マクロに詳しい人は突っ込みどころがある書き方になってしまいましたが、読んだ人が大まかな流れについてわかったような気分になるように書いていますのでご了承ください。




来週はイベント目白押しです。

一つ目は先週末の話ですがGPIF(公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人)の配分比率の発表がありました。

2014年までの配分比率は示していましたが、会計検査院や政府から「機動的に見直せるようにしたほうがいいんじゃないの?」と言われていて、配分比率の見直しをするという話になっていました。

比率の変更はもう少し時間がかかると思われていましたが、週末のタイミングで発表されたのはサプライズです。

後場に「GPIFの配分比率の発表がある」というニュースが流れて、そのサプライズを好感して買い戻されました。

ちなみにGPIFが期中に配分変更をするのは初めてのことらしいです。


結果は日本株式が11%→12%と市場予想より低く、夕場で失望売りとなりました。

この話はマニアックになるので簡単に書きたいですが、少しお付き合いください。

3Qの段階で株式は12.9%になっていました。この時点で基準の11%を超えています。

プラスマイナス6%が許容幅として認められており、日本株式の上限は17%。

その後、株価が上昇して日経平均が16000円に近づく水準では17%を超え、売却しなければいけない水準になっていました。


比率を1%増やしたことで前回の高値あたりまでは売却しなくても良くなったのかなと思っています。

債券は金利の上昇から比率が下がっており、株売り債券買いのオペレーションをしなくていいようになっています。

一言で言えば現状追認という感じでしょうか。


個人的には外国株式が9%→12%になっていた+3%の大部分が日本株に乗せられて「株買い来るわぁ!!」という妄想をしてたのですけどね。

債券が減ってリスク性資産が増えたことで期待収益は+0.08%増えています。



あまりニュースになりませんが、6月11日23時過ぎ(日本時間で12日早朝)MSCIのカントリーカテゴリーの変更が発表されます。

これは日本株ウォッチャーには毎年のイベントなのですが、台湾と韓国が先進国のカテゴリーに入るかどうかが毎年注目されています。

台湾、韓国が先進国入りすることで日本株に売りインパクトが生じます。

両国が先進国入りすると5000億円程度の売り需要が発生すると毎年話題になっています。


たしか、韓国は毎年レビューで

「為替等の売買を世界の投資家に平等に解放していない」

と書かれていました。

今年も変わっていないんじゃないかと思うので先進国入りは見送られるかも知れませんね。


三菱UFJモルガンスタンレー証券のレポートでは両国が先進国入りすると3,430億円の売り需要が発生すると書いています。

足許は需給がブレているので少し心配ですね。

入れ替えは2014年5月末なのでかなり先ですけど、急落前ならたいした話ではなかったのでしょうけどね。





6月10日、11日には日銀政策決定会合が開催されます。

相場急落前までは何も無いと思われていたのですが、足許の急落は明らかに催促相場とも見えます。

参院選前に手を打っておくならここしかないわけですが、何も出なかった場合、再び失望で円高、株売りの恐怖もあります。

打ち出せる緩和策はたいしたものがなさそうだと思うのですが、市場の予想を上回るものを出してくるとしばらく相場は持ちそうです。

ド高値を掴んでしまったREITホルダーは今から神頼みしていると思いますが、REITが一番打ち出しにくいです。

買入れ額の増加もあっても少しでインパクトはないでしょう。

買入れ対症の格付けの拡大については格付が低いREITホルダーは祈っているところでしょうが、市場のインパクトは一部になると思いますし、望み薄だと思っています。



月曜は天変地異が無い限り、来週は反発で始まるでしょうけど、イベントが控えていることもあり、様子見ですかね?

「夜明けは近い」とか「怖いところを買う人が一番儲かる」

という下落率だけを見て発言する人もいます。

株価の調整でバリュエーションも調整されました。

買いやすい水準と説明する理屈もわかります。


不安にさせるわけではないのですが、年末からの上昇はアベノミクスという日本のマクロ環境の変化を期待しての買いで簡単に言うと「金融相場」というものです。

よく言われることですが今後、金融相場から業績相場に移行していくというのが一般論なのは理解できます。


外人から見ると「日本企業の業績はブレ過ぎて予想できない」と頭を抱えていると思います。

先進国で10年のうちに2~3回インデックスで赤字になる国なんて無いですからwww

業績の信頼に関しては他国に比べてかなり低いと思います。

日本は地震でアウト、タイの洪水でアウト、円高でアウト、日本企業のガバナンスはみんなオリンパスレベルじゃないのでアウトと何回もアウトになり捲っています。

日本企業はご丁寧にほとんどの会社が業績の会社予想を出しています。アナリスト予想が外れるならわかるのですが、自分の会社のことをよくわかっている人が作った会社予想も大きく外しているんですから。

オオカミ少年もいいところです。

NYダウのリーマンショック以降の安定感と比べ物になりません。


業績相場に移行するにしても為替水準のサポートはあるのは十分わかっていると思いますが、決算の実際の進捗を見ながら恐る恐る買ってくると思います。外国人としては信頼が無い国への対応なんてそんなものでしょう。 日銀から再びバズーカが打ち込まれない限り、前回のようなカチ上げはないと思っていますし、前回高値を超えるのは年末以降かなと思っています。


なので、月曜の反発の後、急落前の水準に戻ると妄想するより地に足をつけてじっくり相場を分析して臨んで頂きたいなと考えています。



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