時々無性に食べたくなるもの。
安い市販の紙箱のルーで作るジャガイモがたくさん入ったカレー。
そのカレーが最後の一杯になったときにうどんをぶち込んで作るカレーうどん。
よく作る、レトルトカレーで作るカレーうどんじゃだめなんだ。
あくまでも、紙箱のSBやハウスやグリコのカレールーで作るピラピラの豚の細切れの入ったカレーの余りで作らなきゃ。
炊き立ての白米に出来立てのそういう安カレーをぶっかけて食べているとライスカレーというものはもはや日本の庶民のソウルフードなんだよな、と実感する。
私はたぶん味噌汁より安カレーライスのが最後の晩餐、で食べたいメニューになると思う。
林芙美子の「放浪記」で主人公が風邪っぴきで倒れていると気がついたら女給仲間が看病してくれて、部屋を暖かくして七輪でカレーを煮てくれていて、幸せの匂いがした、みたいな描写がある。
放浪記は昭和初期の話だから、その頃には一般の人がちょっと気張って作る、くらいの料理にはなっていたのよね。
印度カリー子さんのレシピでスパイスを合わせて作る本格印度カレーも大好きでよく作るけど、あれはあれ、これはこれ。
カレーといえば、今住んでいる山梨の家でお祖母ちゃんが作ってくれた小麦粉とカレー粉を炒めて作ってくれたカレーは美味しかった!
さすが東京で伊東深水の家の女中さんをしていたお祖母ちゃん。
確かそういうレシピは私が中学が高校の時の家庭科実習でも健在で、そういうカレーを自分も作ってみたことがある。
無性に食べたくなるもの第二弾、はこれまた安い紙箱のミートソースの元で作ったミートソースのスパゲッティ。
少ない野菜とソーセージなんかを炒めたところにケチャップで味をつけた油ギトギトのナポリタン。
先日ナポリタンは作って食べたから、今日はルーミックの紙箱のミートソースの素を買いに行ってミートソースつくろうかしら。
あれ、缶のトマトソースじゃだめなんだよ。ルーミックの安い紙箱のじゃなきゃ。
昨日から変な咳とクシャミが出て意気が上がらないってことは体調落ちているのだろう。
体調が不良の時は「どんな不健康な雑なものでも良いから子供の頃に食べていたものを食べろ、それで治る」と唱えているお医者さんがいらっしゃるんだが、的を射ていると思うよ。