あまりにも変な夢を見たので久々夢記録。

二本立ての一本目。


学生時代にアルバイトで働いていた、NHKの三鷹スタジオ(TVのセットを作る場所)にいる。
アルバイトしていたくらいの年齢。

そこで、本棚を作っている。
すでに本棚は出来上がっている。
オレンジの化粧板で、もう本も入れてある。
しかし私は本棚の前でノコギリを持って悩んでいる。

この本棚をサイズが合わないか何か、夢の中では理由がわからないが切って縮めなければならないのだ。



そしてそれをするには私は私の顔と頭の皮を剥がなければならないのだ。



頭の中で一生懸命考えている。
最初正中線に沿って真っ二つに顔を割る気になったが、それだとあまりにも痛くて本棚の作業ができないではないか、と思い直す。
次に顎の下あたりから切り込みを入れてバリッと脱ぐように剥ぐのが良いんじゃないか、と思う。
この剥ぐのは1人でやらなきゃならないのか?同僚に助けてもらうことはできないのか?
ちょっと横にいた同僚に助けて貰えるか訊くが、案の定「え〜?」と嫌な顔をしている。
だよね。

大体皮を剥いでしまったら痛くて痛くて本棚の作業ができないじゃないか、なんで先に本棚の作業を終わらさせてくれないのか、と思考のなかで軽く憤る。

と、上司らしい男がやって来る。
予備校時代にペラペラと自分に酔うような話し方で指導して私を大混乱させて私に絵を描けなくさせた張本人の、関西弁の痩せた調子の良い藤原という男。

その上司藤原が、本棚の前で立ちつくす私のところにひょいひょい、と軽い感じで現れて

「なんだ〜、トク、お前まだ本棚切ってないんか?こんなのこうやって適当にちょいちょい、とやらんかい!」


と関西のイントネーションで言ってきて、乱暴に本棚にノコでザーッザーッと2箇所当たりの傷を入れた。



私は憤慨する。
私が悩んでいるのは本棚のことじゃない、
私の頭の皮をどうやって剥ぐか、ってところで引っかかっている、
本棚なんかじゃあ今すぐやってやる!

憤って言い返そうとして気がついた。
そもそもなんで本棚を縮めるのに「頭の皮を剥がなきゃならない」のだ?
そんな必要なくない?

なんだ、とちょっと安心して夢の中で私は無事頭の皮を剥がないで済む。


本棚は腰ぐらいまでの上にものが乗せられるような感じのもので、カラーボックスのような質感のオレンジだった。
私はその後夢の中で、パステルカラーのタイルで装飾した本棚とアクリル板と金属のポールで作ったお洒落な本棚と、2つ作っていたみたい。

以上。


変な夢だよね。
上司で出てきた藤原って人は私が一浪めの学期の途中に文化庁の枠でアメリカに行って予備校を離れた。

藤原洋次郎という画家だが、いまはどうしているやら。(兵庫で生息中であるらしい・ググった)


藤原洋次郎は私がその後陶芸作家になって文化庁の同じプログラムでアメリカに行ったことも、選出側になったことも、知らないだろうな。

お前が潰しかけた女子高校生は立派に美術業界で生きてるよ。


本棚、頭を割る(最初は割る、という観念で考えていた)、頭の皮を剥ぐ、というのもとても意味深で。
本棚=知識や情報、それを縮めなきゃならない、
頭や顔をその前に剥ぎ取る、
ってなんだかよくわからないが意味深だ。
しかもそれは単に思い込みで、そんな必要はない、と夢の中で気づくのも。

変な夢だった。


アートの雑誌に載りました。



こんな感じ。