本部から正式にアナウンスがあったのでお知らせいたします。
第13回国際陶磁器展美濃・国際陶磁器コンペティションにて
徳丸鏡子の「芽吹く精−発生の場」が審査員特別賞を頂きました。
お馴染みのこれ。↓
尊敬する女性陶芸家としての先輩、大阪芸大教授の田嶋悦子先生からの賞で、
1980年代90年代にみんなが取り憑かれたように大きな作品を作ってきた世代がいまだに頭おかしい大きさの作品を作っていることへのエールと感じました。
田嶋先生は実は年齢的にはそんなに離れていないんだけれど、私が4浪しているので作家としては一世代先輩という印象。
1980年代、90年代に大阪は大阪芸術大学、東京は多摩美術大学関連の陶芸をやっている連中が「表現素材としての陶芸」にがっぷり組んで、採算度外視でバブルの熱に浮かされたようにやたらとでかい陶芸立体作品を作った潮流があったのですが、田嶋先生はその中心にいる作家で、私はその後続世代くらいの感じ。
そしてその頃活躍していた作家さんは大体大学教授になってしまって旺盛に活動する人は減り、
大きな陶芸よりも小品で超絶技巧で細かい、みたいな感じが表現的陶芸の流行になった。
そんな中でまだ馬鹿みたいに採算もとれないのに「作りたいから作ってしまった」という態度のこの作品に対しての
田嶋先生からの同世代作家としてのエールを感じ励まされました。
本作は10月18日より11月17日まで岐阜県多治見のセラミックパークMINOにて展示されます。
ほんとはグランプリが欲しかったけどさ。(誰だってそうだよね)
とにかく会場では一番大きかったかも?な作品なので無冠じゃなくてホッとしているよ。