はぁ~い、皆様。
ご無沙汰してすみません。
にゅーたこ、今滋賀県信楽の陶芸の森という陶芸施設に居ます。
4月に人体をモチーフにした作品を作りたいという妄想が頭に降ってわき
色々お待たせしていたオーダーを努力して終わらせて身軽になってから
(この画像の筋肉人形は私の作品ではありません。花と蛇の作品だけ。)
アイデアドローイングをして
相棒くんを携えて
一路信楽の陶芸の森へ。
この施設は陶芸美術館、地域の産業(焼き物)を展示即売する施設、各種の薪窯、陶彫作品が点在する気持ちよい公園、に加えて、滞在して制作できる「創作研修館」という施設があります。
前期で述べた各種薪窯に加えてたくさんの電気窯・ガス窯、石膏室と釉薬室という至れり尽くせりの設備に加えて
親切でスキルの高いスタッフさんのサポートがあります。
普段やったことのないことにチャレンジしたりするのには大変良い場所です。
私は2007年にゲスト作家としてこの設備で滞在制作をし
(そしてもう一人のゲスト作家は奈良美智氏だったという大ラッキーさ)
2016年にはここが売りにしている2mの高さのある大きなガス窯を山梨から借りに来たりしています。
ついでに言うけれど、私の陶芸作家初の仕事はこの滋賀県立陶芸の森のオープン記念展示「世界現代陶芸展」に20代で抜擢されて展示をしたこと。1991年・まだ大学院生でした。
私の作家人生は陶芸の森の歩みとともにあったといってもいいかもしれません。
で、いきなり「人体だ!」という天啓のもとに人体(下半身)の原型を模型の骨骨君をベースに粘土で作り
大奮闘の末石膏型を取り
さらに大奮闘の末 石膏型から粘土で人体を抜いたところです。
もう初めてのことなのでなんでも思った通りすんなりはいかず
3カ月の滞在の約半分を使ったにもかかわらずやっと自分の作品のベースになる人体の下半身だけができたところ。
「大奮闘」とざっくり言うしかないほど色々な失敗をやらかしつつ
しかし諦めず制作中です。
だって、、、、この作品を展示するしかない個展が11月27日に開催なんだもん、、、、。
バカか、俺はバカなのか???
何でこんな会期ぎりぎりにやったこともないものを作ろうとして自費で自分のスタジオでもない場所に来ているんだ?
しかも思った以上に失敗が激しくて(だいたい原型創るのに1週間見ていたところ1カ月もかけちゃったのがダメポイントNo.1)
さらに大体何の作用も一回目は盛大に失敗して2回目以降にやっと反省を踏まえて成功するという効率の悪さ。
(いや、それが普通なのか?)
本当にバカで無謀でろくでもない話なんですよ。
でもね。
人生で「今これをやらなきゃ自分の人生全然先に進まない」ってことってないですか?
私は時々あります。
一番大きい「今これをやらなきゃ」は4浪しても美大受験をやめなかったことだけど、
その勢いで今、この人体の作品を作らないと私の人生にっちもさっちもいかない、って感じを切に感じているのです。
制作資金も尽きたし(これからまたBASEで投げ売り企画するので良かったら心にとめておいて下さい)
個展の会期は1か月半後にまで迫っているし
(画廊さんについに会期延長できますか?の白旗メールを出したけどどうかな)
俺、マジ何やってるんだろう????
ですよ。
でもさぁ、私なんだか全然不安にもなっていないしイライラもしないし
なんだったら自分が全然大好きなのよね。
心壊れたのかもしれない。(笑)
なんだったら毎日学びが多くて自分自身が更新されて
「いい滞在だなぁ」とか感じてるんだよ。
頭おかしくなったのかもしれない。
でもそうじゃなくて私、ついにナリ心理学のナリ君が言うところの「ダイヤモンド」になってきたのかもしれないわ。
だとしたらもう「自分頭おかしいんじゃ」とか思わないで
「うるせーな。笑。」
してればいいってことよね。
男ともめて自分を見つめなおさないと先がないと思い自愛を育もうとして11年。
なんか今すごい自分が好き。
本当に社会的にろくでもない奴だけど、自分が全然嫌にならない。
どんなに失敗しても、生活が破綻していても(マジしてる)他人様(画廊さん)に迷惑をかけていても。
なんでかねぇ。11年の積み重ねの成果なのかもしれない。
そして失敗しても失敗しても自分はできると思って作ろうとするこのガッツも
陶芸家を30年してきた積み重ねの成果かもしれない。
ってことで皆様、今日も私は元気です。
with love from Shigaraki