ロシア周辺の民族紛争についての映画が時々読んでいるブログで紹介されていたのでアマプラで視聴。
 
 
今の時期こういう映画からでもあの辺の混沌とした歴史について知識を入れておくというのは大切だと思ったので。
 
そういうすべてを取り払って、すごく良い映画でした。
ロシアからジョージア(旧グルジア)独立に伴う、ジョージアからのアブハジア共和国の独立に関する紛争で1992年のお話。
背景の複雑さに観ていて言葉を失ったけれど、しみじみとした余韻の良い映画でした。
2013年エストニア・ジョージア共同制作。
 
私は今のウクライナ紛争に関して、本当に一概になにがなんだと言えない、という姿勢なんですが、この辺の国や民族の人達の複雑に入り組んで長く綱引きをしているような歴史を垣間見るとますますその思いは深くなります。
一回派手に戦争に負けただけで「戦争だけは何があってもダメ」とかウルウルしながら青と黄色の国旗のオマージュをSNSに上げてる日本人って本当に甘ちゃんで頭お花畑だなぁ!と。
とても甘ちゃん日本人の私たちの平和観で扱える問題ではない。
しかしこの映画はそのさまざまな根深い問題を超えて光を見ようという視点があり、そこが深い感動につながります。
 
でも私もこのアブハジア紛争の頃は立派な成人で1992年なんて言ったら「ついこないだ」みたいな感覚なのに、当時も今までもこんなことが起こっていたことを全く気にも留めていませんでしたよ。
お花畑の中でお花の裏側を必死に登っては落ちて苦労しているみたいな気になってた頃。
 
 
今日は同じ監督による同じ時期が題材の映画「とうもろこしの島」を観ようと思います。
(ちがう監督さんでした。)