気がついたら今月も来月も展示があって、

個展ではないからゆるゆる用意していたら、いつものごとくちょっと日数的にあわただしくなってきた。

というわけで・今は畑もいじりたいのを我慢して陶芸家をしている。

 

10月の展示は急に決まったもので、実はそんなに気張って新作を出す必要もない。

しかし11月に気がついたら2つの場所に酒器を出さなきゃならなくなっていて

今「器の作家さん」をやっています。

 

私の器はとても厚く作って乾燥させてからできるだけ軽くなるように内側を削る、という作り方なので

最初の成形の時だけやや神経をピッとさせるが

乾燥後の削りは手先の感覚にちゅういはするものの

すごく「作業」な気分の作業なので

youtubeの講演会っぽいものとか対談的なものをかけたりして作業に飽きないように努める。

話し方が独特でちょっと敬遠して聴いていなかった養老孟司先生とか、

今私が精神的なことより断然肉体的なことに興味があるのとご主張がリンクしていて楽しく聴けている。

(私が古武道の動画ばっかり見ていたからお勧めで養老先生の動画が出てきたのだけれど)

 

一時期は流してかけられていたスピリチュアル系・精神世界系の動画をどうも見過ぎてしまったようで

今、なんかもう「きいたことばっかり」「耳タコ」「はいはいそうそう」みたいになってしまって視聴できなくなってしまった。

で、今はアマゾンで日本語の映画やアニメなどを流しかけてる。

基本、映画よりアニメ。

映画だとちゃんと画面や俳優さんの演技を見ていないと話が全然分からなくなってしまう事がある。

そこへいくとアニメの場合はとりあえず30分で話が動くし、小さいおともだちのために(?)比較的セリフでストーリーを進めてくれるのでアニメのが便利。

アニメだと原作の内容を把握しているものだと大体の流れも解っているので特に流しかけしていても大丈夫なところも良い。

 

この夏いっぱいヤングジャンプのサイトで「ゴールデンカムイ」全話無料という太っ腹な機会があったため

3,4周漫画の方を「精読」した後にサラッとアニメの方の1.2.シーズンを流し

(「ゴカム」は公の電波に乗せられない話も多い中、ギリギリな線で攻めていてまぁ頑張っていたと思います)

 

今は気がついたらファイナルシーズンまでの75話全部Amazonプライムに上がってきていた諌山創先生の「進撃の巨人」を流しかけている。

「進撃の巨人」、コミックスの方では30巻までは制覇してあるのだけれど

話が進んで登場人物が増えたり主人公たちが育ってきてキャラの見た目が似てきちゃったりして

読んでいてわっかんなくなっちゃってたのです。

(ので最終巻3巻くらい読んでいない・

諌山先生、画力が・・って話は連載当時からしばしば出ていて下手っていうのとは違うんだけれどスマホの画面なんかじゃかなり見にくい絵柄ですし)

 

そこがアニメだとキャラの描き分けも整理されてちゃんとしているし色もついているから見やすいし

なにしろ声優さんがいらっしゃるので誰が誰なのかちゃんとわかる(笑)・

34巻もあるかなり入り組んだお話を整理してよくわかるように構成してくださっている製作者様方のご尽力もあって

しばらく前に読んで何が何だか忘れていた物語の大きな流れもアニメならよく解る。

あと・まだ3シーズン目を観ている途中だけれど

作画も素晴らしいし

オープニングとエンディング各シーズンそれぞれにすごく気合い入れて作っている。

VIVA!アニメであります。

 

漫画読んでいるときは本当に漫画家さんってすごいなぁ~とひたすら尊敬するのだが

良くできたアニメを観ていると制作者さん達のチームとしてのすごさ、各分野ひとりひとりのクオリティの高さとそれをまとめている人達の腕力、

何より良いアニメには本当に原作への熱い愛情とリスペクトなしには絶対にこんなクオリティと世界観を出してこれないだろうな、と頭が下がります。

 

ほんと、日本人で良かったし

「漫画読み」として育ってきてなんて大きな恩恵をもらっているんだろう、と思う。

 

漫画がスイスイ読めるっていうのは世代の問題だけじゃなく実は漫画に特化した特殊な脳の使い方らしく

例えば私の8つ下の弟はあの名作「AKIRA」が読めないそうだ。(なんてもったいない!)

私は幼稚園に行くか行かないかという頃から

母が近所の貸本屋さんの払い下げの少女漫画雑誌(週マと週フレ)を買ってきていたのと

当時同居していた父方の叔父が少年漫画4誌(サンデー・マガジン・チャンピオン・キング。このころジャンプはそんなに力がなかった)全部きちんきちんと買っているという人だった。

お陰様で幼年期に浴びるように漫画読みの英才教育を施されたようなもので

今となっては「ベルサイユのばら」を連載当時読んでいられたとか

赤塚不二夫の「1ページ1コマ漫画」(確か「モーレツア太郎」だった)をリアルで目撃したとか

そういう歴史的な(?)体験をさせていただいてもいる。

 

そうこと以上に

なんの突っかかりもなくスルスル漫画が読めるという漫画脳の獲得や

当時の漫画は総ルビ付きだったので小学校に上がる前にたいがいの漢字は読めるようになっていたこと

は楽しい思いをさせてもらった上に大変にありがたい恩恵を受けていたのだった。

(&自分では漫画家になろう!とは思わなくて真面目に良かった。漫画家様には本当に本当に本当に尊敬しかない)

 

そ~れにしても

日本って本当に漫画とアニメの国だなぁ。

日本の映画で頭を深く下げて「凄いもの作ってるなあ」と思う事ってそこまで多くないのだけれど

漫画とアニメだと心からそうしてしまう作品の多いことよ。

私が映画は本数観ていないからだろうか。

 

このエンディングとかよく作ったよ・・作品の世界観にぴったりすぎ。