今ヤンマガのサイトで野田サトル先生の「ゴールデンカムイ」が全編無料なので何周目かで精読いたしております。
ストーリー良し、テンポ良し、キャラ設定良し、画力は鬼神のような素晴らしさの漫画としての完成度の高い素晴らしい作品なんですが(作者先生は読者たちに「野田カムイ」と讃えられています)
ちょっと説明しようとしたら膨大に書きそうになったのでご存じない方はこちらを。
アイヌの文化と大自然の中で生きる知恵と北海道の大自然の厳しさと美しさとともに
自然の恵みをアイヌ風にいただく食べ物の描写が「飯テロ」と言われるグルメ漫画な側面があるのです。
で・戦死せず幽閉されていたという設定の土方歳三(超絶イケ爺として出演中)が茨木という宿場で好物だったらしい「お茶漬けの沢庵のっけ」を食べているのがあまりにも美味しそうで辛抱たまらなくなって
久しぶりに白米を炊いてわざわざ沢庵を買いに出て、自分もご一緒してしまいました。
チラチラ乗っている緑は大葉です。
炊きたてのご飯で作るお茶漬け、シンプルかつ贅沢なお味で
なんかもうこれだけ無限に食べていたいわ、と思える感じでした。
それが引き金になって食事であれもこれも、と食べたくなくなってしまいました。
そもそも食べるご飯が玄米だったら、あとは少量の発酵食品とビタミン補給として自家製のお漬物とか
完全食品である卵と・たまに動物性たんぱくやミネラル補給に海藻類などあれば
栄養不良になる事なんて無いんですよね。
もうすでに晩御飯をたくさん食べるのは私の体に合わないということが解って
晩御飯は野菜のポタージュと野菜スティックなどになっており
がっつり食べるのは昼御飯だけになっていたのですが
それがお茶漬けと生野菜の塩もみとマグロのカマと大根の煮物、とか
玄米クリームとさつま芋の葉の炒め物とひじきとおからの煮物とか
そんな枯れた爺様みたいなことになってきてしまいました。
でも朝や午後に少し小腹が空いたら米粉と無農薬糠のクッキーなんかを焼いて食べたりもしているので
特に食べる量が減ったってこともなさそうです。
日本人は、というか縄文人は元々狩猟と木の実と雑穀を食べてきて、お米は比較的新しい穀物なんですが
お米の美味しさと栄養のバランスの良さというのは無敵で・
私もやっぱりあきらめていたけれどお米をいつかは作れる人になりたいな、と思いがつのります。
日本には耕作放棄された棚田がたくさんあるので、そういう農耕機械が入れない小規模な棚田を個人が面倒を見て
国民全員じゃなくても気がついた人が各々が自分の食べる分くらい賄えるようになれたら
もっとみんな安心して生きられる気がするんだけれどなぁ。
昔熱心にやっていた雑穀を色々なものにみたてて使う大谷ゆみこさんの「つぶつぶ料理」を続けている人たちが
「だんだん、玄米とお漬物とちょっとお味噌汁があればいい気がしてきた」と言って創作料理的なものを作らなくなっていくという体験談を「つぶつぶ」のマガジンを取っていた時に複数読んだのですが
どうもその境地というのはわかる気がしてきました。
だって玄米の塩むすびにちょこっとお漬物とお海苔でもあれば、本当に豊かな食生活だな~と満足してしまいます。
今までやっぱり作りすぎ、食べ過ぎだったなあ。