実はこの2年間ずっと手にも取っていなかった三線を再開した。
いきなりそんなことになったのは、この映画を観たからというのがあります。
FBFに教えて頂いて観たアメリカのドキュメンタリー「パーソナル・ソング」。
認知症で自分の名前も思い出せない人が・全くの無反応だった人が・その人が元気だったころに好んで聴いていた音楽を聴くことで生き生きとした反応を取り戻す。
深い老いと病の霧の中からその人の「人間」がさぁーっと現れてくる瞬間は、その反応の鮮やかさに心を撃たれました。
そういえば、重い言語障害が残ってしまった母は言語リハビリで
童謡を歌わせると、つっかえもドモりもしないで綺麗に大きな声で2番まで歌ったりするんですよ。
「これから全部会話はオペラ形式でやればいいんじゃない?」なんて軽口をたたいてしまったくらい。(そうはいきませんでしたが。)
今、特に同世代の人たちの親世代が認知症的な症状を出してきている方のお話をよく読むので
そういう方にもこの情報が届けばいいなと思う。
精神的な不安定に音楽が効く、って今自分の生活の中でだって考えればすぐそうだった、と思い出せる。
お年寄りだって介護施設に入っている人だってそうに決まってたよね。
今アマプラに入っています。
この映画は別に自分が歌うということではなくて青春時代に聴いていた音楽を聴くと人は活性化するという話。
歌う必要はありません。
ただ先ほど例に挙げたうちの母のことのように
お年寄りの認知症のリハビリなどでよくお歌を歌ったりすることが有効だとされている。
私たちの親世代にはそこで歌われるのは童謡であったり懐かしい小学唱歌なんかだが、
私たちの世代になったらそれはアニメや特撮ヒーローの主題歌になってしまうんだろう。
そう思ったら少し寂しくなってしまったから。
昔の日本の唱歌の美しいものや一時は熱心にやっていた沖縄民謡で歌えるものとかちょっと歌える歌を増やしておきたいなと思った。
そして私が青春時代に聴いていた音楽というのは例えばクイーンだったりピーターガブリエルだったりケイトブッシュだったりするので
それらはちっとも聞いてもワクワクもウキウキして元気にもならない気がするんだよね。





クイーンはともかくPガブ様とケイトブッシュで踊り出したりはしないよなぁ、、。
だから三十歳超えてから始めたことであるけれども一時期はかなり一生懸命やっていた(けれどもちっともうまくならなかった)三線をまたやってみようかなと思った次第。
三線をやっていた頃だって、
というか・この三線サークルの中でだって嫌なことはいっぱいあったし楽しい思い出ばっかりじゃなかったような気はする。
挙句の果てにこれをやっていたサークル内の1人というのが例の嫌な別れ方をした最後のボーイフレンドだから、ボケた時に何をどういう風に思い出したりするかというのは分からないんですけれどもね。
