「沼」っていう見た目も名前も酷いと言えば酷い料理がありまして。
筋トレやストレッチの動画を見ていると、だんだんガチで体を「作っている」人たちの動画がおすすめで出てきて、
「『沼』で2週間やってみた」とか「『沼』作ってみた」みたいな動画が出てきて「???」となっていたら
「フィジーク」という競技をされているシャイニー薊(あざみ)さんという方の考案されたバランス減量食、みたいです。
↑「沼」の説明に入る前から「ちょ、訊きたいことがいっぱいあるんですけどwwww」と笑いを提供してくださいます。
まぁ平らに言えばカレー味の鶏肉たっぷりの雑炊、ですが、たしかに沼。
「沼」と命名したのはいったいご本人なのか、食べているのを見た他の方なのかわかりませんが
素晴らしい言語センスです。
「沼」のアレンジとしてカレー粉が入らない白いのが「セメント」とか
トマト味で赤いのが「マグマ」とか
スパイシー火鍋系が「ボルケーノ」とか
鶏むね肉とじゃがいもを大量に食べる料理がなぜか「ジャガバード」(動画で「チキンじゃないんっすか?」突込まれてました)とか
なかなか5ちゃんねる系のイイ感じの言葉選びのセンスが光ります。
「チキンじゃないんっすか??」(笑)
一度に1日分を作ることで
1日の摂取カロリー、栄養をしっかりとる
食べものの用意やその都度何を食べるか、などと時間も心も煩わされない
という良さがあるようです。
あと・薊さんが他の動画で言っていたのは
雑炊にすることで体が水分不足になるのを防ぐ(体から水分が抜けない)。
この水分不足、というのって水をそのまま飲むのが苦手な私には刺さりました。
かといって・
女性用に分量を落とした「沼」を今すぐ食べてみよう!!
とは思いませんが
これは作業がとんでもなく忙しくなってしまった時にいいかもしれない、とは思いました。
作業が詰まってしまうと
お腹はやたらと空くのに
ちゃんとした料理をしている暇も心のゆとりもなくなり
缶詰のグリーンカレーやすぐにできるお好み焼きばっかり食べたりして
結局すごく太ったりします。
そういう時にもう最初から気合入れて
鳥の胸肉と干しシイタケと昆布を買い込んで
前の日に炊飯器一杯に味の面は改良した「沼」関連を作っておいて
淡々とお腹すいたらそれを食べる、というのをしてもいいかもしれない、と思いました。
この「沼」を紹介しているマッスルグリルチャンネル、サイドチャンネルのマッスルグリルトークともども
フィジーク競技者の薊さんと格闘家のスマイル井上さんの掛け合いが非常にバランスよくて聞きやすいです。
2人とも真剣に体を作る、体を絞るということを考えている方々で、たくさんトライ&エラーを自分の体でしてきているので
言説に説得力があります。
そして御両人とも理系脳のようで、数値や実証をもとに話を進めているところもいい感じ。
体を絞らなきゃならないんだけれど
ただ痩せてしまったら意味がない、
減量しながらトレーニングはちゃんとできなければならない、
そのために必要な栄養素は摂らなければならないし
水分も(筋肉維持のためには)とらなければいけない、
これらのことを体験を踏まえて洗練していくと
薊さん的には「沼」、
「沼はそんなに好きじゃない」というスマイル井上さんはいろいろ味を変えていきながらも「米」ベースの減量食を工夫されているようです。
「トーク」の方のどこかで薊さんがおっしゃっている言葉の中で
(「沼」は腹持ちが異常に悪い件について)
「減量してるんだから、腹減るのなんて当たり前でしょ?」
「俺はむしろ、ちゃんと腹が減ってからモノを食いたいよ」
(栄養を摂らないと結局は食欲が暴走してしまうことについて)
「結局は『脳』の問題なんだよ」
「沼食べてれば(栄養もカロリーも)大丈夫、という安心感」
「(沼食べてれば)それだけ食べてればいいから他に余計なもの食べたり
食事の用意をするためにその都度買い物に行って余計なものを買ったりしなくなる」
「同じものを食べていれば、(原料や体の仕上がりを)失敗した時に原因が特定できて失敗を改善できる」
等々実体験に裏打ちされた言葉も重みがあります。
食べるものを限定して食に対する余計な欲を断ち、
同じものを食べることで結果との因果関係を明確にしていくというのは
西式甲田療法の「青泥」と根菜のすりおろし、生玄米の玄米粉と塩をつけた豆腐だけ、の食事に似ています。
西式甲田療法の食事に比べたら正直ず~~~~~~~~~っと「沼」のが「食の楽しみ」捨ててないよ。(笑)
(西式甲田療法の食事は、あれはあれでちゃんと美味しい、ということはあるけれど。)
まぁなんにしても、私も50代後半(びっくり)なので
不足しがちになるたんぱく質に注目している「沼」関係は忙しいときのレスキュー食にはなりうる、と思います。